Case 1. f1,⋯,fN が線形独立でない場合
f1,⋯,fN が線形独立でないので、
t1f1+⋯+tNfN=0
ti0=0
何らかの ti∈C が存在して、fi0 は
fi0=ti01i=i0∑tifi=i=i0∑(ti0ti)fi
となり、
i=i0⋂ker(fi)⊂ker(fi0)
i=i0⋂ker(fi) が ker(fi0) に含まれるので、
i=i0⋂ker(fi)=i=i0⋂ker(fi)∩ker(fi0)=i=1⋂Nker(fi)⊂ker(f)
しかし、Part 2. で P(N−1) が成立すると仮定したから、f=i=i0∑cifi+0fi0 を満たす c1,⋯,cN−1∈C が存在する。
Case 2. f1,⋯,fN が線形独立の場合
1≤k≤N に対して、k=i⋂ker(fk)⊂ker(fi) と仮定すると、Part 2. で P(N−1) が成立すると仮定していたので、ある λ1,⋯,λN∈C に対して、fi=k=i∑λkfk となり、f1,⋯,fN は線形独立でなくなり、k=i⋂ker(fk)⊂ker(fi) でなければならない。それで、
yi∈k=i⋂ker(fk)∖ker(fi)
yi∈ker(fi)
y1,⋯,yN∈X が存在する。これに対して、xi:=fi(yi)yi を定義すると、
⎩⎨⎧fj(xi)=fi(yi)fj(yi)=0fi(xi)=fi(yi)fi(yi)=1⟹fj(xi)=δij={01,i=j,i=j
今、任意の x∈X で定義された x−i=1∑Nfj(x)xj に fi を適用すれば、すべての i=1,⋯,N に対して
fi(x−j=1∑Nfj(x)xj)====fj(x)−i=1∑Nfj(x)fi(xj)fi(x)−j=1∑Nfj(x)δijfi(x)−fi(x)0
集合の包含関係で表すと、
(x−j=1∑Nfj(x)xj)∈i=1⋂Nker(fi)⊂ker(f)
カーネルの定義に従って x−j=1∑Nfj(x)xj に f を適用すると、
f(x−j=1∑Nfj(x)xj)=f(x)−j=1∑Nfj(x)f(xj)=0
⟹f(x)=j=1∑Nfj(x)f(xj)=[j=1∑Nfjf(xj)](x)
⟹f=j=1∑Nf(xj)fj
すなわち、f は具体的な f(x1),⋯,f(xN)∈C に対して、f1,⋯,fN の線形結合として表される。