ルベーグ空間におけるコーシー・シュワルツの不等式
📂ルベーグ空間ルベーグ空間におけるコーシー・シュワルツの不等式
概要
f,g∈L2(E) の場合 fg∈L1(E) が成り立ち、以下が当てはまる。
∫Efgdm≤∥fg∥1≤∥f∥2∥g∥2
ここで、∥⋅∥2はL2空間のノルム、∥⋅∥1はL1空間のノルムだ。
説明
関数解析を学んでいるなら、この不等式がなぜコーシー・シュヴァルツと呼ばれているかすぐに理解できるはずだ。実際、内積が定義されている場所であれば、コーシー・シュヴァルツの不等式をどこでも見つけることができる。ヘルダーの不等式へと一般化することができる。
証明
∫Efgdm≤∫E∣fg∣dm≤∫E∣f+g∣2dm<∞
従って、fg∈L1。一方、(x−y)2≥0から以下のことが得られる。
xy≤21(x2+y2)
ケース1. ∥f∥2=0 または ∥g∥2=0の場合
ほぼどこでもf=0か部分的にg=0なので、ほぼどこでもfg=0。従って、∫Efgdm=∥fg∥1=0であり、∥f∥2∥g∥2=0であるから、不等式を満たす。
ケース2. ∥f∥2=∥g∥2=1の場合
∫Efgdm≤∫E∣fg∣dm=∥fg∥1≤21(1+1)=1=∥f∥2∥g∥2
従って、不等式を満たす。
ケース3. その他のケース
正規化された関数f^:=∥f∥2fとg^:=∥g∥2gを新たに定義しよう。そうするとケース2より
∫Ef^g^dm≤f^g^1≤f^2∥g^∥2
展開すると
∫E∥f∥2f∥g∥2gdm≤∥f∥2f∥g∥2g1≤∥f∥2f2∥g∥2g2
スカラー∥f∥2,∥g∥2∈(0,∞)を整理すると
∫Efgdm≤∥fg∥1≤∥f∥2∥g∥2
を得る。
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関連項目