同型写像のスミス標準形
📂位相データ分析同型写像のスミス標準形
要旨
自由アーベル群GとG′は、それぞれ基底a1,⋯,anとa1′,⋯,am′を持つとする。関数f:G→G′が準同型である場合、次を満たす唯一の整数の集合{λij}⊂Zが存在する。
f(aj)=i=1∑mλijai′
この時、行列(λij)∈Zm×nを(GとG′の基底に関する)fの行列と呼ぶ。
自由アーベル群G、G′のランクがそれぞれn,mであり、f:G→G′が準同型である場合、次のような行列を持つ準同型gが存在する。
d1000⋮00⋱00⋮000dr0⋮00000⋮0⋯⋯⋯⋯⋱⋯0000⋮0∈Zm×n
ここで、d1,⋯,dr∈Nであり、d1∣⋯∣dr、つまりdkはdk+1の約数divisorでなければならない。
説明
定理で言及された行列は、いわゆるスミス標準形であり、fとλijが与えられた場合、d1,⋯,drはガウスの消去法を用いて求められ、それ自体がλijの線形結合である。スミス標準形を得る過程の行操作はG′の基底に、列操作はGの基底に影響を与える。
この定理は、実質的に二つの自由群G,G′を考える際、すべてのλijを見ることなく、r≤min(m,n)個のd1,⋯,drだけで十分であり、これらはGからG′への情報を最も簡潔にまとめたものと見ることができる。
f(a)=f(b)=x+y−zx−y+z
例えば、f:F[a,b]→F[x,y,z]が上記のように定義されている場合、それは自然に準同型であり、fの行列は次の通りである。
[111−1−11]∼[100200]
右辺は左辺のスミス標準形である。準同型の行列が左辺のように何でもよい形ではなく、いったんスミス標準形になれば、その形は一意である。
定理
GとG′の任意の基底を選び、任意の準同型f(aj)=∑i=1mλijai′を定義する。fの行列(λij)は、整数からなる行列の集合Zm×nに属する。
スミス標準形計算アルゴリズム:Rが主理想整域である場合、すべての行列A∈Rm×nに対して、スミス標準形が一意に存在する。
Zは主理想整域であるため、行列(λij)に対して、r個の対角成分d1,⋯,drを除くすべての成分が0であるスミス標準形が存在する。
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