ベッセル関数の再帰関係
📂関数ベッセル関数の再帰関係
定理
Jν(x)=n=0∑∞Γ(n+1)Γ(n+ν+1)(−1)n(2x)2n+ν(1)
上の関数は、階数νの第一種ベッセル関数と呼ばれる。第一種ベッセル関数Jν(x)は、下記の方程式を満足する。
dxd[xνJν(x)]dxd[x−νJν(x)]Jν−1(x)+Jν+1(x)Jν−1(x)−Jν+1(x)Jν′(x)=−xνJν(x)+Jν−1(x)=xνJν−1(x)=−x−νJν+1(x)=x2νJν(x)=2Jν′(x)=xνJν(x)−Jν+1(x)(a)(b)(c)(d)(e)
証明
(a)
(1)にxνを掛けた後、微分すると簡単に得られる。
dxd[xνJν(x)]=dxd[xνn=0∑∞Γ(n+1)Γ(n+ν+1)(−1)n(2x)2n+ν)=dxdn=0∑∞Γ(n+1)Γ(n+ν+1)(−1)n22n+νx2n+2ν=n=0∑∞Γ(n+1)Γ(n+ν+1)(−1)n(2n+2ν)22n+νx2n+2ν−1(2)
ガンマ関数は関係式Γ(n+ν+1)=(n+ν)Γ(n+ν)を満足するため、(2)の分母の2(n+ν)を約分すると
dxd[xνJν(x)]=n=0∑∞Γ(n+1)Γ(n+ν)(−1)n22n+ν−1x2n+2ν−1=xνn=0∑∞Γ(n+1)Γ(n+ν)(−1)n22n+ν−1x2n+ν−1=xνJν−1(x)
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(b)
証明方法の大枠は(a)と同じだが、見落としやすい部分があるため、省略せずに説明する。(1)にx−νを掛けたうえで、(a)のように微分すると
dxd[x−νJν(x)]=dxdn=0∑∞Γ(n+1)Γ(n+ν+1)(−1)n22n+νx2n=n=0∑∞Γ(n+1)Γ(n+ν+1)(−1)n2n22n+νx2n−1
Γ(n+1)=nΓ(n)なので、分母の2nを約分し、2xの次数を合わせると
dxd[x−νJν(x)]=x−νn=0∑∞Γ(n)Γ(n+ν+1)(−1)n22n+ν−1x2n+ν−1
ここで、インデックスをn=k+1に置き換える。すると
dxd[x−νJν(x)]=x−νk=−1∑∞Γ(k+1)Γ(k+ν+2)(−1)k+122k+ν+1x2k+ν+1
k=−1の場合、分母がΓ(k+1)=Γ(0)=∞に発散するため、0である。従って、インデックスがk=0から始まっても問題ない。
dxd[x−νJν(x)]=x−νk=0∑∞Γ(k+1)Γ(k+ν+2)(−1)k+122k+ν+1x2k+ν+1=−x−νJν+1(x)
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(c), (d)
(a)をJν−1(x)について整理し、(b)をJν+1(x)について整理した後、加えて引くと直ちに得られる。
Jν−1(x)=x−νdxd[xνJν(x)]=x−ννxν−1Jν(x)+x−νxνJν′(x)=νx−1Jν(x)+Jν′(x)(3)
Jν+1(x)=−xνdxd[x−νJν(x)]=−xν(−ν)x−ν−1Jν(x)−xνx−νJν′(x)=νx−1Jν(x)−Jν′(x)(4)
(3)+(4)を計算すると
Jν−1+Jν+1(x)=x2νJν(x)
(3)−(4)を計算すると
Jν−1−Jν+1(x)=2Jν′(x)
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(e)
(a)と(b)の左辺を展開して整理すると簡単に得ることができる。まずは(a)の左辺を展開し、Jν′(x)について整理すると
dxd[xνJν(x)]νxν−1Jν(x)+xνJν′(x)Jν′(x)=xνJν−1(x)=xνJν−1(x)=−xνJν(x)+Jν−1(x)
(b)に対しても同じ作業をすると
dxd[x−νJν(x)]−νx−ν−1Jν(x)+x−νJν′(x)Jν′(x)=−x−νJν+1(x)=−x−νJν+1(x)=xνJν(x)−Jν+1(x)
従って
Jν′(x)=−xνJν(x)+Jν−1(x)=xνJν(x)−Jν+1(x)
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