極座標系における速度と加速度
📂古典力学極座標系における速度と加速度
極座標系での速度と加速度
va=r˙r^+rθ˙θ^=(r¨−rθ˙2)r^+(2r˙θ˙+rθ¨)θ^
導出

極座標系では、単位ベクトルは以下のようである。
⟹rr^θ^=rr^=xx^+yy^=rxx^+ryy^=cosθx^+sinθy^=r^(θ)=r^(θ+π/2)=−sinθx^+cosθy^
速度は位置を時間で微分して、加速度は速度を時間で微分して求められる。ちなみにr˙は「アルドット」と読む。物理学で文字の上の点は時間に関する微分を意味する。
r˙=dtdr
速度
rをtに関して微分すると次のようになる。
v=dtdr=dtd(rr^)=dtdrr^+rdtdr^=r˙r^+rr^˙
r^˙を計算しよう。x^とy^は時間に関して変わらないのでdtdx^=0が成り立つ。したがって次のようになる。
r^˙=dtd(r^)=dtd(cosθx^)+dtd(sinθy^)=dtcosθx^+dtsinθy^=dθcosθdtdθx^+dθsinθdtdθy^=−sinθdtdθx^+cosθdtdθy^=dtdθ(−sinθx^+cosθy^)=θ˙θ^
したがって、極座標系での速度は次のようになる。
v=r˙r^+rθ˙θ^
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加速度
vをtに関して微分すると次のようになる。
a=dtdv=dtd(r˙r^+rθ˙θ^)=r¨r^+r˙r^˙+r˙θ˙θ^+rθ¨θ^+rθ˙θ^˙
θ^˙を計算すると以下のようになる。
θ^˙=dtd(θ^)=dtd(−sinθx^)+dtd(cosθy^)=−dtdsinθx^+dtdcosθy^=−dθdsinθdtdθx^+dθdcosθdtdθy^=dtdθ(−cosθx^−sinθy^)=−θ˙r^
r^˙は速度を求める時に計算したので、代入して整理すると次の結果を得る。
a=r¨r^+r˙r^˙+r˙θ˙θ^+rθ¨θ^+rθ˙θ^˙=r¨r^+r˙θ˙θ^+r˙θ˙θ^+rθ¨θ^−rθ˙θ˙r^=(r¨−rθ˙2)r^+(2r˙θ˙+rθ¨)θ^
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参照