モリフィケーションの収束
📂偏微分方程式モリフィケーションの収束
定理
モリファイア ηϵに対して以下が成り立つとしよう。
- α=∫−∞0ηϵ(x)dx
- β=∫0∞ηϵ(x)dx
- α+β=1としよう。
そして、fが断片的に連続であり、有界だとしよう。すると、fのモリフィケーションは以下のように収束する。
ϵ→0limf∗ηϵ(x)=αf(x+)+βf(x−)
ηϵ(x)が偶関数なら、
ϵ→0limf∗ηϵ(x)=21[f(x+)+f(x−)]
さらに、fが連続関数なら、
ϵ→0limf∗ηϵ(x)=f(x)
説明
fが十分に滑らかでなくても、fのモリフィケーションはfに収束するスムーズな関数になる。
証明
結果として成り立つ
畳み込み収束定理によって成り立つ。
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直接計算による
仮定により以下が成り立つ。
f∗ηϵ(x)−αf(x+)−βf(x−)=∫−∞∞f(x−y)ηϵ(y)dy−∫−∞0f(x+)ηϵ(y)dy−∫0∞f(x−)ηϵ(y)dy=∫−∞0[f(x−y)−f(x+)]ηϵ(y)dy−∫0∞[f(x−y)−f(x−)]ηϵ(y)dy
まず、第二項の積分が0に収束することを示そう。δ>0が与えられてN=∫∣ηϵ(y)∣dyとしよう。そして、0<y<cのたびに、以下の式を満たす十分に小さいcを選ぶことができる。
∣f(x−y)−f(x−)∣<2Nδwhen 0<y<c
その後、積分を∫0∞=∫0c+∫c∞に分けて考えよう。まず∫0cについて見ると、上の不等式により以下が成り立つ。
∫0c[f(x−y)−f(x−)]ηϵ(y)dy≤2Nδ∫0c∣ηϵ(y)∣dy=2NδN=2δ
今、fが有界であるため、f(x)≤Mとしよう。∫∣η(y)∣dy=1<∞であるため、以下の式を満たす正数R>0が存在する。
∫R′∞∣η(y)∣dy<4Mδfor R′>R
ϵ<c/Rとしよう。すると、R<c/ϵであるため、∫c/ϵ∞∣η(y)∣dy<4Mδである。よって、以下が成り立つ。
∫c∞[f(x−y)−f(x−)]ηϵ(y)dy≤2M∫c∞∣ηϵ(y)∣dy=2M∫c/ϵ∞∣η(y)∣dy≤2M4Mδ=2δ
二つの結果を組み合わせると、以下を得る。
∫0∞[f(x−y)−f(x−)]ηϵ(y)dy<δ
δは任意の正数であるため、上の式の値は0である。∫−∞0の場合も同様に証明できる。したがって、以下を得る。
⟹ϵ→0limf∗ηϵ(x)−αf(x+)−βf(x−)ϵ→0limf∗ηϵ(x)=0=αf(x+)+βf(x−)
モリファイアη(x)が偶関数なら、明らかにα=β=21であるため、以下が成り立つ。
ϵ→0limf∗ηϵ(x)=21[f(x+)+f(x−)]
さらに、f(x)が連続のときは同じ方法で、
f∗ηϵ(x)−f(x)<δ
を示して、最終的にϵ→0limf∗ηϵ(x)=f(x)であることが示せる。
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