距離空間における連続関数の合成は連続性を保持する
📂距離空間距離空間における連続関数の合成は連続性を保持する
定理
三つの距離空間 (X,dX), (Y,dY), (Z,dZ)があるとしよう。E⊂Xであり、二つの関数f:E→Y、g:f(E)→Zが与えられているとする。そして、Eで定義されるh:E→Zが下記のようであるとしよう。
h(x)=g(f(x))∀x∈E
この時、fがp∈Eで連続であり、gがf(p)∈f(E)で連続であるならば、hもpで連続である。ここで、hをfとgの合成と呼び、h=g∘fのように表される。
証明
任意の正数ε>0が与えられたとする。gがf(p)で連続だと仮定すると、εに対して
y∈f(E)anddY(y,f(p))<δ⟹dZ(g(y),g(f(p)))<ε
となる正数δ>0が存在する。それから、fがpで連続だと仮定すると、このようなδに対して
x∈EanddX(x,p)<η⟹dY(f(x),f(p))<δ
となる正数η>0が存在する。よって、任意の正数εに対して
x∈EanddX(x,p)<η⟹dz(h(x),h(p))=dz(g(f(x)),g(f(p)))<ε
となるη>0が存在するので、連続の定義により、hはpで連続である。
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