初期条件が0の波動方程式の解。
📂偏微分方程式初期条件が0の波動方程式の解。
整理
次のような波動方程式が与えられたとする。 この時、Δxは変数xに対するラプラシアンである。
∂t2p(x,t)p(x,0)∂tp(x,0)=Δxp(x,t)=f(x)=0on R×[0,∞)on Ron R
上辺微分方程式の解は次の通りである。
p(x,t)=(2π)n1Rn∫f^(ξ)cos(t∣ξ∣)eix⋅ξdξ
このときf^はfの「フーリエ変換」(../1086)である。 今回は初期条件が以下のように与えられた波動方程式を考えてみよう。
∂t2p(x,t)p(x,0)∂tp(x,0)=Δxp(x,t)=0=g(x)on R×[0,∞)on Ron R
上辺微分方程式の解は次の通りである。
p(x,t)=(2π)n1Rn∫g^(ξ)∣ξ∣sin(t∣ξ∣)eix⋅ξdξ
説明
「フーリエ変換」(../1086)と「逆変換」(../1112)の定義を以下のようにしておこう。
f^(ξ)=Rn∫f(x)eiξ⋅xdx,f(x)=(2π)n1Rn∫f(x)eix⋅ξdξ
後者の証明法は前者と大同小異なので省略する。
証明
(4)が(1)、(2)、(3)を満足させるか確認するだけだ。 まず、時間に対する2階導関数を計算してみると、
∂t2p(x,t)=−∣ξ∣2(2π)n1Rn∫f^(ξ)cos(t∣ξ∣)eix⋅ξdξ
ラプラシアンを計算してみると次のようになる。
Δxp(x,t)=(2π)n1Rn∫f^(ξ)cos(t∣ξ∣)(Δxeix⋅ξ)dξ=(−∣ξ∣2)(2π)n1Rn∫f^(ξ)cos(t∣ξ∣)eix⋅ξdξ
したがって(1)が成立する。 p(x,0)を計算してみると次のようになるので(2)が成立する。
p(x,0)=(2π)n1Rn∫f^(ξ)cos(0∣ξ∣)eix⋅ξdξ=(2π)n1Rn∫f^(ξ)eix⋅ξdξ=f(x)
(3)が成立することも容易に確認できる。
∂tp(x,0)=−∣ξ∣Rn∫f^(ξ)sin(0∣ξ∣)eix⋅ξdξ=0
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