微分演算子とシンボル
📂偏微分方程式微分演算子とシンボル
定義
自然数 m∈Nに対して、微分演算子differential operatorとは、次のような写像 Pを意味する。
P=∣α∣≤m∑aα(x)Dα,x=(x1,…,xn)
ここで、α=(α1,…,αn)は多重指数だ。Dαは次のようだ。
Dα:=∂x1α1⋯∂xnαn∂∣α∣=(∂x1∂)α1(∂x2∂)α2⋯(∂xn∂)αn=∂x1α1⋯∂xnαn
説明
Pは適切な関数空間 X、Yの間の写像だ。もちろん、Xの元は少なくとも一度微分可能でなければならない。
P:X→Y
シンボル
(1)のDに変数 ξ=(ξ1,…,ξn)を代入して得られる多項式 pをPのトータルシンボルtotal symbolという。
p(x,ξ)=∣α∣≤m∑aα(x)ξα,ξα=ξ1α…ξnα
また、次の多項式 σ(x,ξ)をPの主要シンボルprincipal symbolという。
σ(x,ξ)=∣α∣=m∑aα(x)ξα
説明
トータルシンボル pは定義により(1)を満たすが、逆に(1)を満たす多項式 pをPのトータルシンボルと定義してもいい。
フーリエ変換との関係
フーリエ変換の性質により、次が成立する。
F[Df](ξ)=iξFf(ξ)⟹Df(x)=F−1[iξFf(ξ)](x)
したがって、次を得る。
Pf(x)=F−1[p(⋅,iξ)f^(ξ)](x)=(2π)n1∫Rnp(x,iξ)f^(ξ)eix⋅ξdξ