リーマン曲率テンソルの座標系表現
📂幾何学リーマン曲率テンソルの座標系表現
説明
リーマン多様体 (M,g)が与えられたとしよう。pでの座標系を(U,x)としよう。そして接ベクトルを次のように表記しよう。
∂xi∂=denoteXi
今、R(Xi,Xj)Xkを考えてみよう。リーマン曲率テンソル Rの定義により、これもまた一つのベクトル場である。したがって、次のように表現できる。
R(Xi,Xj)Xk=l∑RijklXl
上のベクトルの係数はXi,Xj,Xkによって決定されるのでRijklと表記する。今、ベクトル場X,Y,Zが次のようであるとしよう。
X=∑uiXi,Y=∑vjXj,Z=∑wkXk
すると、Rの線形性によって次を得る。
R(X,Y)Z=i,j,k,l∑RijkluivjwkXl
Rijklをクリストッフェル記号Γijkで表すためにR(Xi,Xj)Xkを再度見よう。[Xi,Xj]=0であり、定義により∇XiXj=ΓijkXkだから、
R(Xi,Xj)Xk=∇Xj∇XiXk−∇Xi∇XjXk=∇Xj(l∑ΓiklXl)−∇Xi(l∑ΓjklXl)=l∑Γikl∇XjXl+l∑∂xj∂ΓiklXl−l∑Γjkl∇XiXl−l∑∂xi∂ΓjklXl=l∑Γikls∑ΓjlsXs−l∑Γjkls∑ΓilsXs+l∑∂xj∂ΓiklXl−l∑∂xi∂ΓjklXl=s∑l∑(ΓiklΓjls−ΓjklΓils)Xs+l∑∂xj∂ΓiklXl−l∑∂xi∂ΓjklXl=s∑l∑(ΓiklΓjls−ΓjklΓils)Xs+s∑∂xj∂ΓiksXs−s∑∂xi∂ΓjksXs=s∑(l∑ΓiklΓjls−l∑ΓjklΓils+∂xj∂Γiks−∂xi∂Γjks)Xs=s∑RijksXs
したがって、
Rijks=l∑ΓiklΓjls−l∑ΓjklΓils+∂xj∂Γiks−∂xi∂Γjks
R3での微分幾何学では、逆に上の式をリーマン曲率テンソルの係数として定義する。すると、R(Xi,Xj,Xk,Xl)は次のようになる。
R(Xi,Xj,Xk,Xl)=g(R(Xi,Xj)Xk,Xl)=⟨R(Xi,Xj)Xk,Xl⟩=s∑g(RijksXs,Xl)=s∑Rijksg(Xs,Xl)=s∑Rijksgsl=denoteRijkl
この式を見ると、RijksであれRijklであれ、メトリックgksを掛けた差しかない。この理由で、R(X,Y)ZとR(X,Y,Z,W)の表記を重複して使い、実質的に同じものとみなす。
対称性
ビアンキの恒等式により、次が成り立つ。
Rijks+Rjkis+Rkijs=0,∀s
リーマン曲率の対称性により、次が成り立つ。
Rijkl+Rjkil+RkijlRijklRijklRijkl=0=−Rjikl=−Rijlk=Rklij