種間伝播モデル:3つの集団間の病気の伝播
概要
種間障壁species Barrierとは、病原体がもとの宿主から他の種に感染するのが難しい現象を言う。この種間障壁を超えて病気が感染することを種間伝染cross-species Transmissionと呼んでおり、これを数学的にモデリングしたホスト-ベクター-ホストモデルhost-vector-host modelを紹介する。
モデル 1
ただし、に対してである。
- に対する微分方程式はわざと書かなかったが、本来は明示的に全部書くべきである。
変数
- : 時点で病気にかかることができるsusceptible番目の集団の比率を表す。
- : 時点で病気を伝染させることができるinfectious番目の集団の比率を表す。情報の広がりの文脈では、Informedの頭文字を取ることもある。
パラメータ
- : 集団に対する集団の感染率infection rateである。
- : 集団の回復率recovery rateである。
説明
基本的にSISモデルを使っているが、何でもかんでもだが、重要なのは全体の人口を二つの集団に分けたということだ。インデックスを宿主hostと見たとき、二つの集団は直接的に病気を伝え合うわけではないが、インデックスの中間宿主vectorを通じて伝染病を共有している。
2021年にもまだ議論があるCOVID-19は、コウモリから始まり、チョウゾウカブトを通じて人間に伝播されたと見られており2、がそのウイルスを持っていたコウモリならば、はチョウゾウカブトであり、最初のはそれを薬や高級食材として楽しんでいた武漢の中国人だったろう。
種間伝染の話ではないが、状態の区画だけでなく、複数の種レベルの区画設定はより多くの可能性を開く。同じ種内でも、空間的な特性(例えば国レベルでの)を反映させるとか、年齢/生活パターンの違いによる接触量が異なることを仮定して感染率に差をつけるという方法も考えられる。
Capasso. (1993). Mathematical Structures of Epidemic Systems: p16. ↩︎
https://www.sciencetimes.co.kr/news/%EC%BD%94%EB%A1%9C%EB%82%9819%EC%9D%98-%EC%A4%91%EA%B0%84-%EC%88%99%EC%A3%BC%EB%8A%94-%EA%B3%BC%EC%97%B0-%EB%AC%B4%EC%97%87%EC%9D%BC%EA%B9%8C/ ↩︎