ノルムが連続写像であることを証明する
📂バナッハ空間ノルムが連続写像であることを証明する
定理
(X,∥⋅∥)をノルム空間と呼ぼう。すると、k→∞limxk=xのXの数列{xk}について、次の式が成り立つ。
k→∞lim∥xk∥=∥x∥
説明
∥⋅∥が連続関数だという意味だ。極限記号は連続関数に対して自由に出入りできるので、非常に良い性質である。
証明
k→∞limxk=xと仮定したので次の式が成り立つ。
k→∞lim∥x−xk∥=0
また、逆三角不等式により、次が成り立つ。
∥x∥−∥xk∥≤∥x−xk∥
両辺に極限をとれば、
k→∞lim(∥x∥−∥xk∥)≤k→∞lim∥x−xk∥=0
従って、
k→∞lim∥xk∥=∥x∥
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