解析学におけるスプライン、B-スプライン
📂フーリエ解析解析学におけるスプライン、B-スプライン
定義
関数 f:R→R が 区間ごとの多項式piecewise polynomialである場合、fを R上の スプラインsplineと呼ぶ。多項式が変わる点を ノットknotという。
説明
定義からわかるように、スプラインが連続関数である必要はない。以下の関数 fはスプラインの一例である。
f(x)=⎩⎨⎧02x22−x161x3x∈[∞,0]x∈(0,1]x∈(1,4]x∈(4,∞]

上の場合で、x=0、x=1、x=4がノットである。B-スプラインはスプラインの中で良い特徴を持つものである。B-B-スプライン N1を以下のように区間[0,1]上の特性関数を用いて定義する。
N1(x):=χ[0,1](x),x∈R
そして、m∈Nに対してB-スプライン Nm+1を以下のように定義する。
Nm+1(x):=(Nm∗N1)(x)
この時、∗は畳み込みである。mをB-スプライン Nmのオーダーorderと言う。定義 (1)により、次が成り立つ。
Nm=Nm−1∗N1=Nm−2∗N1∗N1=Nm−3∗N1∗N1∗N1=mN1∗N1∗N1⋯∗N1
また、N1と畳み込みの定義により、下の式が成り立つことがわかる。
Nm+1(x)=∫−∞∞Nm(x−t)N1(t)dt=∫01Nm(x−t)dt
下の画像は左からN2、N3のグラフを描いたものである。
オーダーがm∈NのB-スプラインは次のような性質を持つ。
(a) suppNm=[0,m] and Nm(x)>0 for x∈(0,m)
(b) ∫−∞∞Nm(x)dx=1
(c) m≥2に対して、下の式が成り立つ。
k∈Z∑Nm(x−k)=1,∀x∈R
(c’) m=1の時、上の式はx∈R∖Zに対して成り立つ。
参照