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一様凸性 📂バナッハ空間

一様凸性

定義1

(X,)(X, \left\| \cdot \right\|)ノルム空間と呼ぼう。\left\| \cdot \right\|が以下の条件を満たす場合、XXのノルム\left\| \cdot \right\|一様に凸uniformly convexだと言う。

  • 0<ϵ20 \lt \epsilon \le 2の全てのϵ\epsilonに対して、正数δ(ϵ)>0\delta (\epsilon) \gt 0が存在してx,yXx,y \in Xで、x=y=1\| x \| = \|y\| = 1かつxyϵ\| x-y\| \ge \epsilonならば(x+y)/21δ(ϵ)\|( x+y)/2 \| \le 1-\delta (\epsilon)を満たす。

このときノルム空間XX自体も一様に凸だと言う。もしノルメーブル空間normable spaceが一様に凸なノルムを持つなら、やはり一様に凸だと言われる。

説明

注意すべき点は、XX上で定義されたあるノルムが一様に凸だとしても、別の等価なノルムanother equivalent normも一様に凸であるわけではないということだ。

定理

ヒルベルト空間は一様に凸である。

証明

0<ϵ20< \epsilon \le 2なる正数ϵ\epsilonが与えられたとしよう。HHがヒルベルト空間であり、x,yHx,y \in Hx=y=1\| x\|=\| y\|=1であり、xyϵ\| x-y\| \ge \epsilonとする。

平行四辺形法則(../1842)

x+y2+xy2=2(x2+y2) \| x+ y \|^2 + \| x - y \|^2 = 2 \left( \| x \|^2 + \| y \|^{2} \right)

x,yx, yを平行四辺形法則に代入すると

x+y2+xy2=2(x2+y2) \| x+ y \|^2 + \| x - y \|^2 = 2 \left( \| x \|^2 + \| y \|^{2} \right)

    x+y2=4xy24ϵ2 \implies \|x+y\|^2 =4-\|x-y\|^2\le 4-\epsilon^2

    x+y24ϵ2 \implies \|x+y\|^2\le 4-\epsilon^2

まとめると

x+y4ϵ2    x+y2=12x+y124ϵ2 \| x+y\| \le \sqrt{4-\epsilon^2} \quad \implies \left\| \frac{x+y}{2} \right\| = \dfrac{1}{2}\|x+y \| \le \frac{1}{2}\sqrt{4-\epsilon^2}

このとき0<ϵ20 \lt \epsilon \le 2なので、右辺の範囲は0124ϵ2<10 \le \dfrac{1}{2}\sqrt{4-\epsilon^2} \lt 1である。従って、ヒルベルト空間は完備空間なので、ある正数δ(ϵ)\delta (\epsilon)ϵ\epsilonに依存して以下のように表せる。

x+y21δ(ϵ) \left\| \frac{x+y}{2} \right\| \le 1-\delta (\epsilon)


  1. Robert A. Adams and John J. F. Foutnier, Sobolev Space (2nd Edition, 2003), p8 ↩︎