ポーカーハンドの確率計算
📂セイバーメトリクスポーカーハンドの確率計算
スートとランクの定義
確率に入る前に、ポーカー自体をよく知らなければ、役を調べてみることをお勧めする。確率を計算する前に、二つの定義をしよう:
- スート: 集合{♠,◇,♤,♣}の元
- ランク: 集合{A,2,3,4,5,6,7,8,9,10,J,Q,K}の元
もし二つ以上の役が同時に成立する場合は、高い方に従う。以下の確率は、5枚を引き、その時の最も高い役を考慮したものである。
ワンペア
- ランクが同じカードの対が存在するランクを一つ選ぶ (13C1=13)
- スートを4つ中2つ選ぶ (4C2)
- 最初に選んだ対と異なる他の三つのランクを選ぶ (12C3)
- 選択された三枚のカードのスートを選ぶ (4C1×4C1×4C1=43)
∴52C513×4C2×12C3×43
注意する点は、最初に選んだ対と異なる三つの数字を選ぶとき、48x47x46を使ってはいけないということである。なぜなら、48x47x46は残りの48枚のカードから3枚を選び、順序を考慮して並べること、つまり順列であるからだ。
ツーペア
- ランクが同じカードの対が二つ存在するランクを二つ選ぶ (13C2)
- 選択された二つの対のスートを選ぶ (4C2×4C2=62)
- 最初に選んだ対と異なるランクを選ぶ (11C1=11)
- 選択されたカードのスートを選ぶ (4C1=4)
∴52C513C2×62×11×4
ただワンペアのように計算しようとすると、ランクを間違えてしまう可能性がある。最初の対と二番目の対を別々に計算すると、対に順序ができてしまうからである。
スリーカード
- ランクが同じカードが3枚存在するランクを選ぶ (13C1=13)
- 選択されたランクのスートを選ぶ (4C3=4)
- 最初に選んだランクと異なる二つのランクを選ぶ (12C2)
- 選択された二つのランクのスートを選ぶ (4×4=42)
∴52C513×4×12C2×42
特に難しいことはない。
ストレート
- A=1, J=11, Q=12, K=13とした場合、5枚のランクが連続かつA,K,Q,J,10が存在する、A~5から9~Kまで9種類、またはA,K,Q,J,10 (9+1=10)5枚のスートを選ぶ (4×4×4×4×4=45)
- ストレートフラッシュ以上の場合を除外 (4×10=40)
∴52C510×45−40
表現が少し難しいが、要するに連続したランクで五枚を揃えればよいという話だ。
フラッシュ
- 五枚のカードのスートが全て同じ四つのスートの中から一つを選ぶ (4C1=4)
- 同じスートの五枚を選ぶ (13C5)
- ストレートフラッシュ以上の場合を除外 (4×10=40)
∴52C54×13C5−40
ストレートフラッシュのために40を引くことが重要だ。
フルハウス
- 二つの異なるランクに対してワンペアでありながらスリーカード ワンペアとなるランクを選ぶ (13C1=13)
- ワンペアのスートを選ぶ (4C2)
- スリーカードとなるランクを選ぶ (12C1=12)
- スリーカードのスートを選ぶ (4C3)
∴52C513×4C2×12×4C3
ワンペアが出るケースとスリーカードが出るケースをただ掛け合わせてフルハウスとするのは間違っている。
フォーカード
- ランクが同じカードが4枚存在するランクを選ぶ (13C1=13)
- 残りのカード一枚を選ぶ (48C1=48)
∴52C513×48
ワンペアが同じランクで二度発生すると考えると簡単だ。
ストレートフラッシュ
- ストレートでありフラッシュ (10×4=40)
- ただし、ロイヤルストレートフラッシュを除外 (4)
∴52C540−4
ロイヤルストレートフラッシュ
- A,K,Q,J,10が存在し、かつフラッシュであるため、四種しかない。
∴52C54