logo

実数集合における集積点 📂解析学

実数集合における集積点

定義

実数上のある点xRx \in \mathbb{R}と部分集合ARA \subset \mathbb{R}に対して、xxを含む任意の開集合OOに対してO(A{x})O \cap ( A \setminus \left\{ x \right\} ) \ne \emptysetが成立するならば、xx集積点limit pointと定義する。AAの集積点の集合をAA導集合derived setと呼び、AA 'で表記する。

説明

上の定義で、条件が(O{x})A( O \setminus \left\{ x \right\} ) \cap A \ne \emptysetでも構わない。直感的に例として、[a,b][a,b]の導集合は依然として[a,b][a,b]であるということが挙げられるだろう。

一方で、集積点が与えられた集合の内部に属している必要はないため、(a,b)(a,b)の導集合もまた[a,b][a,b]になる。英語で説明するならば、lim\limとして表される極限limitと非常に似ていることがわかる。よく考えてみれば、「任意の開集合」に対して条件を満たすということは、実際には極限の概念と大きく異ならない。条件が数学者にとって受け入れがたい程ではないが、その表現上では混乱するかもしれない。

両者の違いを明確に言うならば、極限は関数が「収束する際の値」であり、集積点は「極限になり得る候補」をすべて指すものであると考えられる。数列1n\displaystyle {{1} \over {n}}の極限は00であり、集積点も00だけであるが、区間(a,b)(a,b)では導集合は[a,b][a,b]となり、極限が何であるかを具体的に言うわけではない。この使用例からわかることは、集積点を論じる際には、それが唯一という前提がないという点である。以下の簡単な定理を証明しながら概念を掴むとよい。

定理

(a) 有限集合には集積点が存在しない。

(b) Q=R\mathbb{Q} ' = \mathbb{R}

証明

(a)

定義によれば、単元素集合A:={x}A:=\left\{ x \right\}はどのようにOOを選んでもA{x}=A \setminus \left\{ x \right\} = \emptysetを満たすことがないので、xxは集積点の条件を満たすことができない。

(b)

有理数もまた実数であるため、実数の密度により簡単に確認できる。

参照