ビンガム-マルディア 分布
📂確率分布論ビンガム-マルディア 分布
定義
ユニークモードunique mode μ∈Sp−1 と 集中concentration κ>0 そして半径 ν>0 について、次のような確率密度関数を持つ多変量分布 BMp(μ,κ,ν) を ビンガム・マーディア分布bingham-Mardia distributionと言う。
f(x)=α(κ,ν)1exp(−κ(μTx−ν)2),x∈Sp−1
ここで、α(κ,ν)>0 は ∫Sp−1f(x)dx=1 となるようにする正規化定数normalizing constantだ。
- Sp−1⊂Rp はユニットスフィアだ。
- μT はベクトル μ に転置を施したものだ。
説明

ビンガム・マーディア分布は、球面上で小さい円small Circle形のクラスターを成す確率分布だ。
フォンミーゼス・フィッシャー分布の確率密度関数: f(x)=(2κ)p/2−1γ(p/2)Ip/2−1(κ)1exp(κμTx),x∈Sp−1
球面上の正規分布のような感じだったフォンミーゼス・フィッシャー分布と比較してみれば、ビンガム・マーディア分布の確率密度関数では、κ(μTx−ν)2 が円形を成す役割をするという点が容易に理解できるだろう。