複素関数の極限
📂複素解析複素関数の極限
定義
関数 f:C→C が開集合 A⊂C で定義された複素関数 f:A→C であり、α∈A とする。f(z) が z→α の時に 極限limit l に収束するとは、あらゆる ε>0 に対して
0<∣z−α∣<δ⟹∣f(z)−l∣<ε
を満たす δ>0 が存在することであり、以下のように表される。
z→αlimf(z)=l
性質
limz→αf(z) と limz→αg(z) が存在するとする。
- 一意性: z→αlimf(z) が存在するならば、それは唯一である。
- 共役: z→αlimz=α
- 定数倍: あらゆる k∈C に対して
z→αlimkf(z)=kz→αlimf(z)
- 加法: z→αlim[f(z)+g(z)]=z→αlimf(z)+z→αlimg(z)
- 乗法: z→αlimf(z)g(z)=z→αlimf(z)z→αlimg(z)
- 除法: z→αlimg(z)=0 の時のみ、
z→αlimg(x)f(x)=limz→αg(z)limz→αf(z)
説明
定義で α は特に f の定義域に属する必要はなかったし、l=f(α) と言ったこともないことに注意。
実数値関数real Valued functionと複素数関数complex Valued functionの違いは方向性にある。R から x→a へとは a の両側から近づく感じだが、C から z→α への接近は、複素平面 上で全方位から近づく感じである。