ベクトル場における体積
📂多変数ベクトル解析ベクトル場における体積
定義
ユークリッド空間の部分空間D⊂Rnの体積Vは、直交座標u=(u1,u2,⋯,un)で表された場合、次のように定義される。
V(D)=∫Ddu1du2⋯dun
u∈Rnがベクトル関数f:Rn→Rnによってf(u)=(f1(u),⋯,fn(u))のように変換された場合、Dの体積は次のようになる。
V(D)=∫D∂u∂f(u)du1du2⋯dun
∂u∂f(u)は、次のように表すことができるf(u)のヤコビ行列の行列式である。
∂u∂f(u)=det∂u1∂f1(u)⋮∂u1∂fn(u)⋯⋱⋯∂un∂f1(u)⋮∂un∂fn(u)
説明
人によってはV(D)=∫D∂u∂f(u)du1⋯dunを見ただけで怖くなるかもしれない。しかし、それを簡単に説明して理解させるためのポストなので、落ち着いて以下の説明を読もう。
体積とは1次元の長さ、2次元の面積、3次元の体積をn∈N次元に対して一般化したものである。もちろん、Volumeは韓国語で体積と訳されるが、一般的に数学ではこれらを明確に区別して呼ぶことはなく、‘体積’と言うとn=3次元を想起させるため、そのまま[ボリューム]という表現を使うことにする。
座標系変換
ベクトル関数fは分野によって様々な使われ方をするかもしれないが、物理学の文脈で考えれば、座標系の変換として受け取っても構わない。例えば、以下のようにfが与えられたとする。
f(r,θ)===(f1(r,θ),f2(r,θ))(x(r,θ),y(r,θ))(rcosθ,rsinθ)
これはすなわち極座標系となる。fを無くし、x=x(r,θ)とy=y(r,θ)を私たちに馴染みのある表現に変えてみると
x=rcosθy=rsinθ
このヤコビ行列の行列式は
det[∂r∂x∂r∂y∂θ∂x∂θ∂y]===det[cosθ−rsinθsinθrcosθ]rcos2θ+rsin2θr
だから、2次元で与えられた領域R⊂R2の面積(体積)V(R)は次のように計算される。
V(R)=∫Rrdrdθ
ここで混乱してはいけないのは、fが(x,y)を(r,θ)にマッピングしたわけではないということだ。私たちは直交座標系の点(x,y)を表すために極座標系の点(r,θ)を使ったので、fは(r,θ)を(x,y)にマッピングしたのだ。
Vはなぜそう定義されるのか
体積Vがなぜそう定義されるかを説明するには、体積が導かれる過程を直接見る方が良い。まず、微小体積から見てみよう。一般に3次元以下では、次のdx,dA,dVは順に微小な長さ、微小な面積、微小な体積と呼ばれる。
dx=dA=dV=dxdxdydxdydz
1次元の区間I=[x1,x2]の長さは
(x2−x1)=∫x1x2dx=∫Idx
のように計算できるように、2次元の長方形R=[x1,x2]×[y1,y2]の面積は
(x2−x1)(y2−y1)=∫y1y2∫x1x2dxdy=∫RdA
で得られ、3次元の直方体D=[x1,x2]×[y1,y2]×[z1,z2]の体積は
(x2−x1)(y2−y1)(z2−z1)=∫z1z2∫y1y2∫x1x2dxdydz=∫DdV
で表すことができる。直交座標でこのように体積を求める過程を一般化すると、微小体積
dV=du1du2⋯dun
の両辺に定積分∫Dを取ることになり、次のような表現を納得できるだろう。
∫Ddu1du2⋯dun=∫DdV=V(D)
ここで、Dは特に閉区間のデカルト積である必要はなく、その形は円形であっても星形であっても構わない。ただ、実際の計算はかなり難しいかもしれないが、ちょうどその時、座標系の変換があれば、そのような数式の展開も楽にできるだろう。