距離空間における一般化されたカントールの縮小区間定理
📂距離空間距離空間における一般化されたカントールの縮小区間定理
定理1
(X,d)が距離空間だとしよう。Kn⊂X(n=1,2,⋯)は空でないコンパクト部分集合だ。この時{Kn}が
Kn⊃Kn+1 (n=1,2,⋯)
を満たせば、⋂i=1∞Kn=∅だ。
{Kn}を上記のように置くと、有限交叉性質を持つので、下で示される定理の系として直ちに成立する。Kn=In=[an,bn]にすると、Rでのカントールの縮小区間定理になる。
定義
任意のコレクション {Aα}α∈Iが与えられたとしよう。Iのすべての有限部分集合J⊂Iに対して下記の条件を満たす場合、{Aα}が有限交叉性質を持つと言われる。
α∈J⋂Aα=∅∀J⊂I,(J is finite set)
簡単に言うと、コレクション{Aα}の中で任意の数の集合を選んで交差を取った時、決して空集合にならない場合に有限交叉性質を持つと言われる。
定理2
(X,d)を距離空間としよう。そして、コンパクト部分集合Kα⊂Xたちのコレクション {Kα}が有限交叉性質を持つとしよう。そうすると、コレクション全体に対する交差も空集合ではない。
α⋂Kα=∅
証明
背理法で証明する。
⋂αKα=∅と仮定しよう。そして、コレクションから任意に一つを固定してこれをK1とする。Fα=(Kα)cとおくと、距離空間でのコンパクト集合は閉集合なので、閉集合の補集合であるFαは開集合だ。さらに、ド・モルガンの法則によって
K1⊂X=∅c=(α⋂Kα)c=α⋃Fα
であるため、{Fα}はK1のオープンカバーだ。K1はコンパクトだから、K1をカバーする{Fα}の有限部分カバーが存在する。
K1⊂Fα1∪⋯∪Fαn
上でFα=(Kα)cと置いたので、次が成立する。
K1∩Kα1∩⋯∩Kαn=∅
しかし、これは{Kα}が有限交叉性質を持つという事実に矛盾する。したがって、背理法により次が成立する。
α⋂Kα=∅
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参考