メビウスの反転公式の導出
📂整数論メビウスの反転公式の導出
公式
f と g は算術関数で、μ はメビウス関数だ。
f(n)=d∣n∑g(d)⟺g(n)=d∣n∑f(d)μ(dn)
説明
メビウス関数は、初めに見た時に不自然な関数と思われがちだけど、実際には算術関数全体を貫く核心公式に現れる。任意の算術関数 g の級数は、単位関数 u と畳み込み ∗ を使って g∗u のように表せるけど、ちょうど u の逆関数が μ、すなわち I=μ∗ u だからだ。
戦略:u は単位関数で、I はアイデンティティだ。畳み込みと算術関数の級数関係を利用すれば簡単に導出できる。
導出
(⇒)
f(n)=d∣n∑g(d)=d∣n∑g(d)u(dn)
を畳み込み積として表せば、f=g∗ u だ。
メビウス級数:
I(n)=d∣n∑μ(d)=d∣n∑μ(d)u(dn)
同じく、メビウス級数を畳み込み積として表せば、I=μ∗ u なので
f∗ μ====(g∗ u)∗ μg∗ (u∗ μ)g∗ Ig
(⇐)
⟹⟹⟹⟹f∗ μ=gf∗ μ∗ u=g∗ uf∗ I=g∗ uf=g∗ uf(n)=d∣n∑g(d)u(dn)=d∣n∑g(d)
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