定常電流とビオ・サバールの法則
📂電磁気学定常電流とビオ・サバールの法則
定義
定常電流steady currentとは、量や進行方向が変わらずに絶え間なく続く電荷の流れを指す。
説明
時間によって電流が変わらないため、定常電流によって作られる磁場も時間とともに変わらない。ここで言う「進行方向」とは、一般的に考えるベクトルの方向とは異なる概念だ。曲がった導線を流れても、一方向にだけ続けて流れるならば、進行方向は変わらないということだ。体積電荷密度をρ、体積電流密度をJとしよう。そして、これによって生じる電流が定常電流であれば、定義により以下の式が成り立つ。
∂t∂ρ=0and∂t∂J=0
したがって、連続方程式により以下の式が成立する。
∇⋅J=0
もちろん、定常電流は理論上のもので、実際には存在しないので、定常電流に関する内容は完全に理論的な話である。しかし、物理学の多くの場所で、このような理論は現実とかなり近似する。
公式

定常電流が作る磁場は次の式で計算でき、これをビオ・サバールの法則Biot-Savart lawという。
B(r)=4πμ0∫
2I×
dl′=4πμ0I∫
2dl′×
ここで、
は分離ベクトル、定数μは透磁率permeabilityである。μ0は真空中の透磁率である。面電流、体積電流に対するビオ・サバールの法則は表面電流密度と体積電流密度を使って表される。
B(r)=B(r)= 4πμ0∫
2K(r′)×
da′ 4πμ0∫
2J(r′)×
dτ′
例
定常電流Iが流れる電線から垂直距離がsの地点の磁場を求めよ。

∣dl′×
∣==== ∣dl′∣∣
∣sinα dl′sinα dl′sin(θ+2π) dl′cosθ
l′=stanθなので、
dl′=cos2θsdθ
s=
cosθなので、
21=s2cos2θ
ビオ・サバールの法則に代入して、B(r)の大きさを計算すると
B==== 4πμ0I∫
2dl′×
4πμ0I∫
2∣dl′×
∣ 4πμ0I∫(s2cos2θ)(cos2θs)cosθdθ 4πsμ0I∫cosθdθ
この時、図(2)のような電線の断片に関する場合だったら、積分範囲はθ1からθ2までである。例は無限に長い電線に関する場合なので、図(2)のように、θ1=−2π、θ2=2πの状況と同じである。したがって磁場の大きさは
B=== 4πsμ0I∫−2π2πcosθdθ 4πsμ0I(sin2π−sin2−π) 2πsμ0I
方向は右手の法則によって、紙を突き抜ける方向である。右側を円筒座標系のz^とすると、
B=2πsμ0Iϕ^
■