スケーラブルな分割可能体
📂抽象代数スケーラブルな分割可能体
定義
EをFの拡張体とする。
- Eから部分体Fへの同型写像の中で、定まったFを保つ同型写像の数をF上でのEの指数indexと言い、{E:F}と示される。
- Eが有限体である場合、{E:F}=[E:F]ならばEを**Fの分離拡張体**という。
- f(α)がFの分離拡張体であれば、α∈FがF上で分離するという。
- f(x)の全ての零がF上で分離するならば、既約元f(x)∈F[x]が**F上で分離**するという。
- KがFの有限拡大であり、F上での最小分解体であるならば、KをFの有限正規拡張体という。
- [E:F]は次数を意味する。
- G(E/F)はF上のEの群を意味する。
説明
指数の例として、Q(2,3)を考えると、自己同型写像
I,ψ2,−2,ψ3,−3,(ψ2,−2ψ3,−3)
は定まったQを保つので、結果として{Q(2,3):Q}=4となる。
分離拡張体が別に定義される理由は、一般的に{E:F}∣[E:F]は成り立つが、常に同じとは限らないからである。