放物線運動:水平到達距離と最大高さ角
📂古典力学放物線運動:水平到達距離と最大高さ角
定義

角度α、初速度v0で打ち出された物体の運動を放物線運動と言う。
説明
投射体運動とも言う。
通常、空気抵抗などの外力は無視されるため、水平方向では等速運動であり、垂直方向では自由落下運動である。
分析
x方向(水平方向)の運動は重力加速度と無関係であり、y方向(垂直方向)の運動は重力加速度の影響を受ける。
xvxaxFx=(vocosα)t=v0cosα=0=0yvyayFy=−21gt2+(v0sinα)t=−gt+v0sinα=−g=−mg
垂直、水平方向の位置に関する二つの式を取り上げよう。
xy=(v0cosα)t=−21gt2+(v0sinα)t
共通して含まれるtについて整理すると、x,y,αのみで構成された式を得る。つまり、放物線運動の水平距離、垂直高さに関する情報を角度によって知ることができる。(1)をtについて整理するとt=v0cosαxであり、(2)に代入してxに関する二次式として整理すると、
y=−21g(v0cosαx)2+(v0sinα)(v0cosαx)=−2v02cos2αgx2+(cosαsinα)x=−2v02cos2αg(x2−g2v02sinαcosαx)=−2v02cos2αg(x2−g2v02sinαcosαx+g2v04sin2αcos2α)+2gv02sin2α=−2v02cos2αg(x−gv02sinαcosα)2+2gv02sin2α
最大高さ

上の式から、放物線運動グラフの頂点が(gv02sinαcosα,2gv02sin2α)であることが容易にわかる。したがって、発射角度αと初速度v0に基づいた最大高さは、
y=2gv02sin2α
最大高さの角度が(?)の場合は、α=90∘=2πの時に、
y=2gv02
水平到達距離
放物線運動グラフの0ではない根が水平到達距離である。(3)の式を見ると、
2v02cos2αg(x2−g2v02sinαcosαx)=2v02cos2αgx(x−g2v02sinαcosα)
したがって、水平到達距離は次のようになる。
x=g2v02sinαcosα=gv02sin2α
ここで、xとyについて整理した二つの式を取り上げよう。両方の式には共通して時間tが入っている。私たちの質問は時間に関するものではない。つまり、一方の式をtについて整理して他方に代入すると、前に興味を持っていた質問に対する答えを得ることができるだろう。
滞空時間
到達距離をR=gv02sin2αとすれば、
t=gv0cosαv02sin2α=v0cosαR
垂直運動
α=90∘=2πの場合は、垂直方向に運動する物体を記述する。
水平到達距離: x=gv02sinπ=0
垂直高さ: y=2gv02
滞空時間: t=gv0
また、最大高さから落下する物体は自由落下運動をする。