ルジャンドルの倍数公式の導出
📂関数ルジャンドルの倍数公式の導出
公式
Γ(2r)=π22r−1Γ(r)Γ(21+r)
説明
割れる形はそんなに綺麗じゃないけど、因数を小さく割れることは確かに便利な事実だ。導出自体はベータ関数から派生した補助定理を使えばそんなに難しくない。
導出
B(p,q)=Γ(p+q)Γ(p)Γ(q)=∫01tp−1(1−t)q−1dt
について r:=p=q とすると
Γ(2r)Γ(r)Γ(r)=∫01tr−1(1−t)r−1dt
t=21+s を λ(s):=(1−s2)r−1 に置換すると λ(s):=(1−s2)r−1 が偶関数なので
Γ(2r)Γ(r)Γ(r)===21∫−11(21+s)r−1(21−s)r−1ds21+2(r−1)1∫−11(1−s2)r−1ds21−2r⋅2∫01(1−s2)r−1ds
ベータ関数の三角関数表示の帰結: B(x,y)=2∫01t2x−1(1−t2)y−1dt
上の公式に x=21 と y=r を代入すると
B(21,r)=2∫01(1−t2)r−1dt
したがって
Γ(2r)Γ(r)Γ(r)=21−2rB(21,r)=21−2rΓ(21+r)Γ(21)Γ(r)
を得る。反射公式から Γ(21)=π なので
Γ(2r)Γ(r)=21−2rΓ(21+r)π
Γ(2r) について整理すると
Γ(2r)=π22r−1Γ(r)Γ(21+r)
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