奇関数と偶関数
📂関数奇関数と偶関数
定義
- f(−x)=f(x) を満たす関数 f(x) を偶関数evenという。
- f(−x)=−f(x) を満たす関数 f(x) を奇関数oddという。
説明
偶関数は座標平面でy 軸に関して対称な関数、奇関数は原点O に関して対称な関数だ。
例として三角関数の中で、奇関数のsin と偶関数のcos を挙げることができる。sin を微分するとcos が、cos を微分するとsin が得られる。必要ないように見えるかもしれないけど、関数を正確に知らなくても使える状況で便利だ。
導関数
f が実数全体で微分可能なら、次が成り立つ。
- [1] 偶関数の導関数は奇関数だ。
- [2] 奇関数の導関数は偶関数だ。
導出
f(x) を任意の奇関数、g(x) を任意の偶関数とする。
f(x)=−f(−x) であることから、
f′(x)=f′(−x)
g(x)=g(−x) であることから、
g′(x)=−g′(−x)
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系
もう一つ覚えておくといいことが、偶関数 g(x) の導関数 g′(x) は、常に g′(0)=0 である。
証明
⟹⟹⟹g′(x)=−g′(−x)g′(0)=−g′(−0)2g′(0)=0g′(0)=0
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