複素解析を用いた平方数の逆数の和の計算
📂複素解析複素解析を用いた平方数の逆数の和の計算
定理
n=1∑∞n21=6π2
オイラーの解法は簡潔で素晴らしいのだが、アイディアがあまりにも奇抜で実際に役立つ場面は少ない。複素解析を学ぶ最も楽しい点は、このような結果をもたらすショートカットが即座に出てくることだ。例としても良いので、直接一度解いてみよう。
証明
f(z):=z21 と定義すれば z→∞limzf(z)=0 である。
全ての整数に対する級数の和公式:有理函数 f に対して limn→∞zf(z)=0,n∈Z で f(n)=0 であるとしよう。f が有限の特異点 z1,⋯,zm を持つとき、
n=−∞∑∞f(n)=−n=1∑mReszn(πf(z)cotπz)
完全にそのまま適用することはできず、n=0 についての例外処理が必要だ。
F(z):=πf(z)cotπz と定義すれば、n=0 については ResnF(z)=f(n) である。
コタンジェントのローラン展開:
cotz=z1−3z−45z3−9452z5−⋯cscz=z1+6z+3607z3+1512031z5+⋯
一方、n=0 の近傍では
F(z)=z2π(πz1−3πz−45π3z3−⋯)
従って
Res0F(z)=−3π2
F は n∈Z 以外には特異点を持たず、
n=−∞∑∞f(n)=n=−∞∑−1f(n)−3π2+n=1∑∞f(n)=0
f は偶函数なので n=−∞∑−1f(n)=n=1∑∞f(n) であり、整理すれば
n=1∑∞n21=6π2
■
関連資料