11の倍数判定法のより簡単な証明
📂整数論11の倍数判定法のより簡単な証明
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このポストでは基数に関する便宜のために次のような表記を使用する。
[anan−1…a1a0]:=an⋅10n+an−1⋅10n−1+…+a1⋅101+a0⋅100
例えば、5714は以下のように表すことができる。
[5714]==5000+700+10+45⋅103+7⋅102+1⋅101+4⋅100
定理
an−an−1+…+a1−a0が11の倍数ならば、[anan−1…a1a0]も11の倍数である。
説明
もちろん、7の倍数の判定法と13の倍数の判定法から、与えられた数が7、11、13の倍数であるかを判断する方法を得ることができるが、11の場合には、はるかに簡単な結果とシンプルな証明がある。しかし、7、11、13のケースと異なり、合同式を使用するため、非常に基礎的な整数論の知識が証明を理解するためには必要である。
証明
戦略:証明で使われるキー・アイデアは、モジュロ11で、10と−1が合同であることだ。このヒントだけがあれば、証明は実質的に完了したも同然だ。
10≡−1(mod11)
≡≡≡[anan−1…a1a0]an⋅10n+an−1⋅10n−1+…+a1⋅101+a0⋅100(mod11)an(−1)n+an−1(−1)n−1+…+a1(−1)1+a0(−1)0(mod11)an−an−1+an−2−…+a2−a1+a0(mod11)
つまりan−an−1+an−2−…+a2−a1+a0が11の倍数ならば、
an−an−1+an−2−…+a2−a1+a0≡0≡[anan−1…a1a0](mod11)
すなわち、[anan−1…a1a0]は11の倍数である。
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