e^-x^2型の定積分、ガウス積分、オイラー-ポアソン積分
📂レンマe^-x^2型の定積分、ガウス積分、オイラー-ポアソン積分
定理
ガウス関数 f(x):=e−x2 の全範囲に及ぶ積分は、以下の通りである。
∫−∞∞e−x2dx=π
説明
物理学者ケルビンは、「この積分を当たり前だと思う人は数学者だ」という言葉を残したそうだ。他にも ガウス積分、または オイラー・ポアソン積分 などとも呼ばれる。
高校生にとっては衝撃的な積分で、特に統計学では非常に重要な積分でもある。それもそのはず、高校の範囲では原始関数を求めることができず、計算が不可能なのに、統計の部分では正規分布の確率を暗黙に使っているからだ。
証明
戦略: x と y を互いに独立させ、極座標系に変換して閉区間の積分に変える。高校生レベルで理解できると言われるパップス・ギュルディンの定理を通じて、回転体の体積を求める方法で証明する方法があるが、本質的にこの証明と同じであり、この方法も異常積分を含んでいるため、高校生レベルとは言いがたい。
I=∫−∞∞e−x2dx とすると、I=∫−∞∞e−y2dy としても表せる。x と y は独立しているので、
I2==∫−∞∞e−x2dx∫−∞∞e−y2dy∫−∞∞∫−∞∞e−(x2+y2)dxdy
極座標系に変換すると、
I2====∫02π∫0∞e−r2rdrdθ∫02π[2−e−r2]0∞dθ∫02π21dθπ
従って、
I=π
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帰結
半直線上の異常積分
∫0∞e−x2dx=2π
積分範囲が 0 から ∞ までの場合、極座標は使えない。しかし、ガウス関数の形を見れば、x=0 に対して偶関数なので、計算せずとも半分になると予想できるが、範囲が無限に長い異常積分だからこそ、正確に確認しよう。
証明
∫0∞e−x2dx
x:=−y のように置換すると、
x→0, y→0x→∞, y→−∞x2=y2
dx=−dy なので、
∫0∞e−x2dx=−∫0−∞e−y2dy=∫−∞0e−y2dy
積分変数は定積分に影響を与えないので、∫−∞0e−y2dy=∫−∞0e−x2dx と書けて、従って、
∫0∞e−x2dx+∫−∞0e−x2dx=2∫0∞e−x2dx=∫−∞∞e−x2dx
上記の結果を使用すると、
∫0∞e−x2dx=21∫−∞∞e−x2dx=21π
一般化
以下のように一般化された公式が広く用いられている。
∫−∞∞e−αx2dx=απ
参照
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