三角関数の定義を用いた第二の余弦定理の証明
📂関数三角関数の定義を用いた第二の余弦定理の証明
公式

上に示された三角形について、次の式が成り立ち、これを第2の余弦定理law of cosinesと呼ぶ。
⎩⎨⎧a2=b2+c2−2bccosαb2=a2+c2−2accosβc2=a2+b2−2abcosγ
証明

図の左上の三角形から、以下の式を得る。
a=BHa+HaC=ccosβ+bcosγ
両辺にaを掛けると、次のようになる。
a2=accosβ+abcosγ
bとcについても同様に、以下の結果を得ることができる。
b⟹b2=AHb+HbC=ccosα+acosγ=bccosα+abcosγ
⟹cc2=AHc+HcB=bcosα+acosβ=bccosα+accosβ
したがって、以下の結果を得る。
b2+c2=(bccosα+abcosγ)+(bccosα+accosβ)=(abcosγ+accosβ)+2bccosα=a2+2bccosα
a2について整理すると、以下のようになる。
a2=b2+c2−2bccosα
b2、c2についても同じ方法で証明できる。
■
(1), (2), (3)をまとめて第1の余弦定理とも呼ぶ。