フーリエ級数の導出
📂フーリエ解析フーリエ級数の導出
定義
2L-周期関数 fに対して次のような級数を fのフーリエ級数Fourier series of fと定義する。
N→∞limSNf(t)=N→∞lim[2a0+n=1∑N(ancosLnπt+bnsinLnπt)]=2a0+n=1∑∞(ancosLnπt+bnsinLnπt)
この時、各々の係数 a0,an,bnを フーリエ係数Fourier coefficientと言い、値は次のようになる。
a0anbn=L1∫−LLf(t)dt=L1∫−LLf(t)cosLnπtdt=L1∫−LLf(t)sinLnπtdt
説明
フーリエ級数は任意の関数を三角関数の級数展開で表現するもので、フランスの数学者 ジョセフ・フーリエJoseph Fourierが熱方程式を解くために考案したことでよく知られている。任意の関数と表現した理由は、ある区間 (a,b)で定義された関数があれば、これをCtrl+C, Ctrl+Vして (b−a)-周期関数にすることができるからである。
核心原理は互いに直交する三角関数たちの線形結合で表現されることであり、3次元ベクトルにたとえると、(4,−1,7)を次のように分けることに似ている。
(4,−1,7)=a1e^1+a2e^1+a3e^1
実際に、fのフーリエ級数はfとの誤差が非常に小さく、条件がよく満たされれば fに点ごとに収束する。
f(t)=2a0+n=1∑∞(ancosLnπtt+bnsinLnπt)
導出
回帰分析
パート 1
関数 f(t)を 1,cosLπt,cosL2πt,⋯,sinLπt,sinL2πt,⋯たちの線形結合で表現することが目的である。したがって、SNf(t)=21α0+n=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)とした時、f(t)は以下のように表現できる。
f(t)=SNf(t)+eN(t)
eN(t)は f(t)と近似式 SNf(t)の差である。この差が最も小さくなるSNf(t)を見つければ、それがf(t)との差が最も小さい級数展開になる。eNを 平均二乗誤差mean square errorとしよう。
eN=2L1∫−LL[eN(t)]2dt=2L1∫−LL[f(t)−SNf(t)]2dt
パート 2
eN=2L1∫−LL[f(t)−SNf(t)]2dt=2L1∫−LL[f(t)−21α0−n=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)]2dt
平均二乗誤差 eNが最小になる時の係数 α0, αn, βnをそれぞれ a0, an, bnとしよう。eNを最小化する条件は次のようであり、正規方程式normal equationと言われる。
∂α0∂eN=0, ∂αn∂eN=0, ∂βn∂eN=0(m=1, 2, ⋯, N)
それでは、a0, an, bnは以下のように求めることができる。
パート 2.1 a0
∂α0∂eN=2L1∫−LL∂α0∂[f(t)−21α0−n=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)]2dt=2⋅2−1⋅2L1∫−LL[f(t)−21α0−n=1∑N(αNcosLnπt+βnsinLnπt)]dt=2L−1∫−LLf(t)dt+2L1∫−LL21α0dt+2L1∫−LLn=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)dt=2L−1∫−LLf(t)dt+2L1∫−LL21α0dt=2L−1∫−LLf(t)dt+21α0=0
4番目の等号は三角関数の1周期積分が0であるため成り立つ。したがって
a0=L1∫−LLf(t)dt
パート 2.2 an
あるm∈{1,2,…,N}を一つ選ぼう。
∂αm∂eN=2L1∫−LL∂αm∂[f(t)−21α0−n=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)]2dt=2⋅2L1∫−LL(−cosLmπt)[f(t)−21α0−n=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)]dt=−L1∫−LLf(t)cosLmπtdt+L1∫−LL21α0cosLmπtdt+L1∫−LLn=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)cosLmπtdt=−L1∫−LLf(t)cosLmπtdt+L1αm∫−LLcosLmπtcosLmπtdt=−L1∫−LLf(t)cosLmπtdt+αm=0
4番目、5番目の等号は三角関数の直交性によって成り立つ。したがって
an=L1∫−LLf(t)cosLnπtdt(n=1,2,⋯,N)
パート 2.3 bn
あるm∈{1,2,…,N}を一つ選ぼう。
∂βm∂eN=2L1∫−LL∂βm∂[f(t)−21α0−n=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)]2dt=2⋅2L1∫−LL(−sinLmπt)[f(t)−21α0−n=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)]dt=−L1∫−LLf(t)sinLmπtdt+L1∫−LL21α0sinLmπtdt+L1∫−LLn=1∑N(αncosLnπt+βnsinLnπt)sinLmπtdt=−L1∫−LLf(t)sinLmπtdt+L1βm∫−LLsinLmπtsinLmπtdt=−L1∫−LLf(t)sinLmπtdt+βm=0
4番目、5番目の等号は三角関数の直交性によって成り立つ。したがって
bn=L1∫−LLf(t)sinLnπtdt(n=1,2,⋯,N)
パート 3
ここで得られたa0, an, bnでf(t)を表現すると同じになる。
f(t)where SNf(t)a0anbn=SNf(t)+eN(t)=2a0+n=1∑N(ancosLnπt+bnsinLnπt)=L1∫−LLf(t)dt=L1∫−LLf(t)cosLnπtdt=L1∫−LLf(t)sinLnπtdt
Nに対して極限をとれば
N→∞limSNf(t)=2a0+n=1∑∞(ancosLnπt+bnsinLnπt)
上の級数を fのフーリエ級数 と呼び、a0, an, bnを fのフーリエ係数 という。
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