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磁力は仕事をしない 📂電磁気学

磁力は仕事をしない

定理1

磁力は仕事をしない。

説明

磁力がある状況で粒子や物体などが動くと、外見上はまるで磁力が仕事をしたように見える。しかし、実際にはそうではない。

証明

仕事は力と変位の積である。

W=Fdl W=\int \mathbf{F} \cdot d\mathbf{l}

磁力によってなされた仕事は

Wmag=Fmagdl=Q(v×B)dl W_{\text{mag}}=\int \mathbf{F}_{\text{mag}} \cdot d\mathbf{l} = \int Q(\mathbf{v}\times \mathbf{B})\cdot d\mathbf{l}

この時、dl=dldtdt=vdtd\mathbf{l} = \dfrac{d\mathbf{l}}{dt}dt = \mathbf{v}dtより

Wmag=Q(v×B)vdt W_{\text{mag}} = \int Q( \mathbf{v} \times \mathbf{B})\cdot \mathbf{v}dt

ここで、(v×B)(\mathbf{v}\times \mathbf{B})v\mathbf{v}垂直なベクトルである。v\mathbf{v}と垂直なベクトルをv\mathbf{v}と内積したので、その結果は当然00である。従って、

Wmag=0dt=0 W_{\text{mag}} =\int 0 dt=0


  1. David J. Griffiths, 基礎電磁気学(Introduction to Electrodynamics, 金振成 訳) (第4版, 2014), p232-233 ↩︎