アークタンジェント関数の級数展開
📂微分積分学アークタンジェント関数の級数展開
定理
tan−1x=n=0∑∞2n+1(−1)nx2n+1
説明
arctanとして書いてもtan−1として書いても関係ない。いくつかの逆三角関数の中でも、アークタンジェントが特に興味深いのは、πに収束する級数を提供するからだ。x=1を代入すると、
4π=tan−11=1−31+51−71+⋯
両辺に4を掛けると、次のようにπに収束する無限級数を得る。
π=4(1−31+51−71+⋯)
円周率の計算
アークタンジェントの級数展開と直接的な関連はないが、同じく円周率πを級数で求めるという点で、ニュートンは大きな業績を残した。
証明
−1<t<1から、
1−t1=n=0∑∞tn⟹1+t21=n=0∑∞(−t2)n=n=0∑∞(−1)nt2n
従って、
tan−1x====∫0x1+t21dt∫0xn=0∑∞(−1)nt2ndt[n=0∑∞2n+1(−1)nt2n+1]0xn=0∑∞2n+1(−1)nx2n+1
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