フィボナッチ数列の一般項の導出
📂レンマフィボナッチ数列の一般項の導出
定理
シーケンス {Fn}n=0∞がFn+1:=Fn+Fn−1として定義されるとしよう。F0=F1=1ならばr0:=21+5とr1:=21−5について
Fn=r0−r1r0n+1−r1n+1
説明
- 上で紹介されたフィボナッチ数列が0項から始まることに注意しよう。
フィボナッチ数列の一般項はビネの公式binet formulaとも呼ばれる。フィボナッチ数列は多くの性質を持っており、予想もしない部分で応用されることもある。フィボナッチ数列だけで本が出ているほどで、教科書やインターネットでも説明が多いので、ここでは省略することにする。
導出
式
==r2−r−1(r−21+5)(r−21−5)(r−r0)(r−r1)
を考えよう。この式によると
r02−r0−1=0r12−r1−1=0が成り立つ。もう少し見栄え良く変えると
r02=r0+1r12=r1+1だ。ここで数学的帰納法を使用して
Fn=r0−r1r0n+1−r1n+1が真であることを示す。
n=0のとき、
F0=r0−r1r00+1−r10+1=1
n=1のとき、
F1=r0−r1r01+1−r11+1=1
n=kと仮定すると
Fk=r0−r1r0k+1−r1k+1が成り立つ。
{Fk}はフィボナッチ数列なので、
Fk+1=====Fk+Fk−1r0−r1r0k+1−r1k+1+r0−r1r0k−r1kr0−r1r0k(r0+1)−r1k(r1+1)r0−r1r0k⋅r02−r1k⋅r12r0−r1r0k+2−r1k+2∵r02=r0+1,r12=r1+1
まとめると、
Fk+1=r0−r1r0k+2−r1k+2
であり、これは
Fn=r0−r1r0n+1−r1n+1がn=k+1のときにも成り立つということだ。
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