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リッカチ微分方程式の解 📂微分方程式

リッカチ微分方程式の解

定義

下記の1階非線形微分方程式をリカッチ方程式Ricatti equationという。

y=P(x)y+Q(x)y2+R(x) y^\prime = P(x)y+Q(x)y^2+R(x)

説明

y1y_{1}を既に知ってる特別解particular solutionだとすると、一般解はy=y1+u(x)y=y_{1}+u(x)の形で表される。この時u(x)u(x)は任意の定数で、n=2n=2の時のベルヌーイ微分方程式を解いて得られる。

解答

リカッチ方程式は見た目があまりにも複雑で解くのが難しい。だから、簡単なトリックを使って、私たちが解きやすい形に変えてから解かないといけない。

  • ステップ 1.

    y1y_{1}を任意の特別解とする。この特別解を得る方法は特に決まっておらず、直感や洞察、または何度もの試みで得る必要がある。yy22を入れればいいのかな?3x3xを入れればいいのかな?という感じで得る。そして、一般解をy=y1+u(x)y=y_{1}+u(x)の形と仮定しよう。u(x)u(x)は任意の定数だ。

  • ステップ 2.

    与えられた微分方程式にy=y1+uy=y_{1}+uを代入すると

    y1+u=P(y1+u)+Q(y1+u)2+R    y1+u=P(y1+u)+Q(y12+2y1u+u2)+R \begin{align*} && y_{1}^\prime + u^\prime = P(y_{1}+u) + Q(y_{1}+u)^2 +R \\ \implies && y_{1}^\prime + u^\prime = P(y_{1}+u) + Q(y_{1}^2 +2y_{1}u +u^2) +R \end{align*}

    右辺を整理すると

    y1+u=(Py1+Qy12+R)+(P+2Qy1)u+Qu2 y_{1}^\prime + u^\prime = \left( Py_{1} + Qy_{1}^2 + R \right) +\left( P + 2Qy_{1} \right) u +Qu^2

  • ステップ 3.

    この時y1y_{1}が与えられた微分方程式の解であるためy1=Py1+Qy12+Ry_{1}^\prime=Py_{1}+Qy_{1}^2+Rを満たす。従って、左右の共通項を消去すると以下のようになる。

    u=(P+2Qy1)u+Qu2 u^\prime = \left( P + 2Qy_{1} \right) u +Qu^2

    これはベルヌーイ微分方程式n=2n=2の時と同じ形だ。だから、ベルヌーイ微分方程式の解法u(x)u(x)を求めることができる。そうすれば、最終的に与えられた微分方程式の一般解y=y1+u(x)y=y_{1}+u(x)が得られる。

例題

微分方程式y=22xy+y2y^\prime = 2- 2xy+y^2を解け。

yy2x2xを代入すると成り立つため、y1=2xy_{1}=2xと置くことができる。そうすると、一般解は

y=y1+u(x)=2x+uy=2+u y=y_{1}+u(x)=2x+u \\ y^\prime=2+u^\prime

与えられた微分方程式に代入すると

2+u=22x(2x+u)+(2x+u)2    2+u=24x22xu+4x2+4xu+u2    u=2xu+u2    u2xu=u2 \begin{align*} && 2+u^\prime &= 2 – 2x(2x+u)+(2x+u)^2 \\ \implies && 2+u^\prime &= 2-4x^2-2xu+4x^2+4xu+u^2 \\ \implies && u^\prime &= 2xu+u^2 \\ \implies && u^\prime –2xu &= u^2 \end{align*}

つまり、ベルヌーイ方程式でn=2n=2の場合だ。

ベルヌーイ方程式

u+(1n)pu=q(1n) u^\prime + (1-n)pu=q(1-n)

両辺をu2u^2で割ると

u2u2xu1=1 u^{-2}u^\prime – 2xu^{-1}=1

ここで、wu1n=u1w \equiv u^{1-n}=u^{-1}と置換してベルヌーイ方程式を解くとdwdx=u2dudx\dfrac{dw}{dx}=-u^{-2}\dfrac{du}{dx}になるので

w2xw=1    w+2xw=1    w=ex2[ex2dx+C] \begin{align*} && -w^\prime –2xw &= 1 \\ \implies && w^\prime + 2xw &= -1 \\ \implies && w &= e^{-x^2} \left[ -\displaystyle \int e^{x^2}dx+C \right] \end{align*}

しかし、上でw=u1w =u^{-1}と置換したので

u=ex2Cex2dx u=\dfrac{e^{x^2}}{C- \displaystyle \int e^{x^2} dx}

従って、最終的に一般解は次のようになる。

y=y1+u(x)=2x+ex2Cex2dx y=y_{1}+u(x)=2x+\dfrac{e^{x^2}}{C- \displaystyle \int e^{x^2}dx}