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定在波の偏微分方程式の解 📂偏微分方程式

定在波の偏微分方程式の解

定義

次の条件を満たすuu定常波stationary waveという。

{ut=0,t>0u(t,x)=f(x),t=0 \begin{cases} u_{t} = 0 & , t>0 \\ u(t,x) = f(x) & , t=0 \end{cases}

説明

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定常波は、時間が経っても形が変わらない波である。ここで、ttは時間、xxは位置、u(t,x)u(t,x)は時間がttであるときの位置xxでの波形を表している。ffは初期条件で、特にt=0t=0のときの波形を表している。

f(x)=u(0,x) f(x) = u(0, x)

定常波の偏微分方程式の解が存在する場合、解は次の通りである。

両辺に00からttまでの定積分を取る。

0tut(s,x)ds=0t0ds \int_{0}^{t} {{\partial u} \over { \partial t }} ( s , x ) ds = \int_{0}^{t} 0 ds

    u(t,x)u(0,x)=0 \implies u(t,x) - u(0,x) = 0

ttに関係なく常にu(t,x)=u(0,x)u(t,x) = u(0,x)が成り立つので、初期条件ではu(t,x)=f(x)u(t,x) = f(x)である。