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空間であることと、すべての有限部分集合が閉じていることは同値である 📂位相幾何学

空間であることと、すべての有限部分集合が閉じていることは同値である

定理

XXT1T_{1}-空間であるための必要十分条件は、XXの全ての単一要素集合{x}\left\{ x \right\}XX内で閉集合であることである。

証明

()(\Rightarrow)

T1T_{1}-空間XXについてxXx \in XxX{x}x' \in X \setminus \left\{ x \right\}とするとxxx \ne x 'である。XXT1T_{1}-空間なので、xUxx' \in U_{x’}であり、かつxUxx \notin U_{x’}な開集合UxXU_{x’} \subset Xが存在する。まとめると xUxX{x} x' \in U_{x’} \subset X \setminus \left\{ x \right\} であり、 X{x}=xX{x}Ux X \setminus \left\{ x \right\} = \bigcup_{x’ \in X \setminus \left\{ x \right\} } U_{x’} は開集合である。したがって、単一要素集合{x}\left\{ x \right\}XX内で閉集合である。


()(\Leftarrow)

XXの全ての単一要素集合はXX内で閉集合であるので、x1x2x_{1} \ne x_{2}に対して{x1}\left\{ x_{1} \right\}{x2}\left\{ x_{2} \right\}XX内で閉集合である。それにより U1:=X{x1}U2:=X{x2} U_{1} := X \setminus \left\{ x_{1} \right\} \\ U_{2} := X \setminus \left\{ x_{2} \right\} XX内で開集合である。一方 x2U1x1U2 x_{2} \in U_{1} x_{1} \in U_{2} であるため、XXT1T_{1}-空間である。

説明

閉集合の和集合はやはり閉集合であるため、全ての有限部分集合が閉じていることは同等であるとも言える。