ラプラス分布
定義1
とについて, 次のような確率密度関数を持つ連続確率分布を ラプラス分布Laplace distributionという。
説明
正規分布との関係
正規分布に似ているが, 二乗ではなく絶対値 があるため尖った形をしている。 近辺ではラプラス分布がはるかに急速に減少し, から遠くなると正規分布がより速く減少する。
指数分布との関係
特に で, のラプラス分布での場合には, 指数分布と同じになる。で定義された指数分布をに拡張したものと見ることができる。ならば, である。
基本性質
積率生成関数
ラプラス分布の積率生成関数は次のようである。
平均と分散
のとき
最尤推定量
ランダムサンプル が与えられたとしよう。
に対する最尤推定量は次のようである。
視覚化
次はラプラス分布の確率密度関数をアニメーションで示すジュリアコードである。
@time using LaTeXStrings
@time using Distributions
@time using Plots
cd(@__DIR__)
x = -10:0.1:10
B = collect(0.1:0.1:5.0); append!(B, reverse(B))
animation = @animate for b ∈ B
plot(x, pdf.(Laplace(0, b), x),
color = :black,
label = "b = $(round(b, digits = 2))", size = (400,300))
xlims!(-10,10); ylims!(0,1); title!(L"\mathrm{pdf\,of\,} \operatorname{Laplace}(0, b)")
end
gif(animation, "pdf.gif", fps = 15)
plot(x, pdf.(Laplace(0, 1), x), lw=2, label="Laplace(0, 1)", color=:royalblue, dpi=200)
plot!(x, pdf.(Normal(0, 1), x), lw=2, label="Normal(0, 1)", color=:tomato)
Hogg et al. (2018). Introduction to Mathematical Statistcs(8th Edition): p77 ↩︎