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ノルム空間の部分集合が有界集合であるための必要十分条件 📂バナッハ空間

ノルム空間の部分集合が有界集合であるための必要十分条件

定義

直径

ノルム空間 (X,)(X, \left\| \cdot \right\|)が与えられたとする。非空集合 MXM \subset X直径diameter diamM\diam Mは、以下のように定義される。 diamM=:supx,yMxy \diam M =: \sup\limits_{x, y \in M} \left\| x - y \right\|

有界

diamM<\diam M \lt \inftyを満たす場合、MM有界boundedという。

説明

ノルム空間では、メトリックd(x,y)=:xyd (x, y) =: \left\| x - y \right\|として自然に導出できるので、上の定義は距離空間で言うならば、以下のようになる。

diamM=:supx,yMd(x,y) \diam M =: \sup\limits_{x, y \in M} d(x, y)

下の定理から、ノルム空間の部分集合が有界であるということは、要素のノルムの集合が有界であることと同じであることが分かる。

定理

ノルム空間XXの部分集合MXM \subset Xが有界であるための必要十分条件は正数c>0c \gt 0が存在し、全てのxMx \in Mに対してxc\left\| x \right\| \le cが成立することである。

証明

12\text{\textcircled 1} \Longrightarrow \text{\textcircled 2}

MXM \subset Xが有界であると仮定しよう。つまり、あるC>0C > 0に対して、以下が成立する。

supx,yMxy<C(1) \sup\limits_{x, y \in M} \left\| x - y \right\| \lt C \tag{1}

固定されたyMy \in Mに対して、ccc=C+yc = C + \left\| y\right\|としよう。すると、全てのxMx \in Mに対して、以下が成立する。

x=xy+yxy+yby triangle inequality<C+yby (1)=c \begin{align*} \left\| x \right\| &= \left\| x - y + y \right\| \\ &\le \left\| x - y \right\| + \left \| y \right\| & \text{by triangle inequality} \\ &\lt C + \left\| y \right\| & \text{by } (1) \\ &= c \end{align*}

12\text{\textcircled 1} \Longleftarrow \text{\textcircled 2}

正数c>0c \gt 0が全てのxMx \in Mに対してxc\left\| x \right\| \le cを満たすと仮定しよう。すると、全てのx,yMx, y \in Mに対してx+y2c\left\| x \right\| + \left\| y \right\| \le 2cが成立する。xyx+y\left\| x - y \right\| \le \left\| x \right\| + \left\| y \right\|であるから、

supx,yMxy< \sup \limits_{x, y \in M} \left\| x - y \right\| \lt \infty