近接勾配法
📂最適化理論近接勾配法
定義
微分不可能な目的関数H(x):Rn→Rが微分可能な関数fと微分不可能な関数gに分解されるとする。
H(x)=f(x)+g(x)
以下の繰り返しアルゴリズムでHの最適化問題を解く方法をプロキシマル勾配法proximal gradient methodという。
x(k+1)=proxλg(x(k)−λ∇f(x(k)))
説明
勾配降下法とプロキシマル最適化を一緒に使うから、プロキシマル勾配法という。
導出
※ f(x)をテイラーの定理で近似して導出する方法は、式の展開がスムーズではないと思われ、アルゴリズムの式を納得するのが難しいから、紹介しない。
最適化したい関数はHであり、これを微分可能な部分fと微分不可能な部分gに分けて考える。つまり、fとgを同時に最適化したいのだ。しかし、fは微分可能であるため、勾配降下法を通じて、次のステップの最適点を得ることができる。
xf=x−λ∇f(x)
この点から遠くないところで同時にgを最適化する点は、プロキシマル最適化で得ることができる。
x∗=proxλg(xf)=vargmin{g(v)+2λ1∥v−xf∥22:v∈Rn}
したがって、次のような最適解の更新式を得る。
x(k+1)=proxλg(x(k)−λ∇f(x(k)))=vargmin{g(v)+2λ1v−(x(k)−λ∇f(x(k)))22:v∈Rn}
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