1/x^pの積分可能性
📂レンマ1/x^pの積分可能性
定理
関数f(x)=xp1の積分可能性は次の通りである。
x∈(0,1]の場合、p<1ならば、fは積分可能である。
x∈[1,∞)の場合、p>1ならば、fは積分可能である。
説明
xが1より小さければpも1より小さくなければならないし、xが1より大きければpも1より大きくなると覚えておけばいい。
証明
x∈(0,1]の場合
p<1の場合
1−p>0であるため、次のように収束する。
∫01xp1dx=−p+11x1−p01=−p+11(1−0)=−p+11<∞
p>1の場合
p−1>0であるため、次のように収束する。
∫01xp1dx=−p+11xp−1101=−p+11(1−∞)=∞
p=1の場合
次のように積分が発散する。
∫01x1dx=logx∣01=log1−(−∞)=∞
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x∈[1,∞)の場合
p>1の場合
p−1>0であるため、次のように収束する。
∫1∞xp1dx=−p+11xp−111∞=−p+11(∞p−11−1)=p−11<∞
p<1の場合
1−p>0であるため、次のように発散する。
∫1∞xp1dx=−p+11x1−p1∞=−p+11(∞1−p−1)=∞
p=1の場合
次のように積分が発散する。
∫1∞x1dx=logx∣1∞=log(∞)−log1=∞
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