商空間への写像
📂線形代数商空間への写像
定理
Vをベクトル空間、W≤Vを部分空間とする。関数ηを次のように定義する。
η:Vv→V/W↦v+W
この場合、V/WはVの商空間である。すると
説明
次元に関する結果(1)は別の証明でも得られる。
証明
以下が成り立つため、ηは線形変換である。
η(av+u)=(av+u)+W=(av+W)+(u+W)=a(v+W)+(u+W)=aη(v)+η(u)
V/Wの零ベクトルはWである。任意のw∈Wに対してw+W=Wが成り立つので、N(η)=Wである。また、任意のv+W∈V/Wに対してv∈Vが存在するので、ηの値域はR(η)=V/Wである。すると次元定理により、
⟹⟹rank(η)+nullity(η)dim(R(η))+dim(N(η))dim(V/W)+dim(W)=dim(V)=dim(V)=dim(V)
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