コンボリューションのサポート
📂フーリエ解析コンボリューションのサポート
定理
実数の二つの集合 A,Bに対して、A+Bを次のように定義しよう。
A+B:={a+b:∀a∈A,∀b∈suppB}
二つの関数 f,gに対して以下が成立する。
suppf∗g⊂suppf+suppg
ここで、suppは関数のサポートであり、∗はコンボリューションである。
証明
x∈/suppf+suppgと仮定しよう。するとどんなyを選んでもf(y)g(x−y)=0となる。
ケース 1 y∈suppf
この場合、x−y∈/suppgとなる。もしx−y∈suppgと仮定するならば、
suppf+suppg∋(x−y)+y=x∈/suppf+suppg
これは矛盾を導く。従って x−y∈/suppgであり、g(x−y)=0である。
ケース 2 y∈/suppf
この場合、f(y)=0である。
よって、x∈/suppf+suppgであれば、∫f(y)g(x−y)dy=f∗g(x)=0となり、x∈/suppf∗gとなる。従って、
suppf∗g⊂suppf+suppg
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