クリストッフェル記号は内在的である
📂幾何学クリストッフェル記号は内在的である
要旨
クリストッフェル記号 Γijkは次の式を満たす。つまり、固有的である。
Γijk=21l=1∑2glk(∂ui∂glj−∂ul∂gij+∂uj∂gil)
説明
ガウスが証明した。
クリストッフェル記号はリーマン計量にのみ依存し、法線ベクトルとは無関係である。従って、クリストッフェル記号を使って、曲面を離れずに曲面の構造を理解することができる。
証明
まず、各インデックスに対するリーマン計量係数の偏微分を求めると次のようになる。
∂uj∂gil=∂uj∂⟨xi,xl⟩=⟨xij,xl⟩+⟨xi,xlj⟩
∂ul∂gij=∂ul∂⟨xi,xj⟩=⟨xil,xj⟩+⟨xi,xjl⟩
∂ui∂glj=∂ui∂⟨xl,xj⟩=⟨xli,xj⟩+⟨xl,xji⟩
xij=xjiであるため、
∂uj∂gil−∂ul∂gij+∂ui∂glj=== ⟨xij,xl⟩+⟨xi,xlj⟩−⟨xil,xj⟩−⟨xi,xjl⟩+⟨xli,xj⟩+⟨xl,xji⟩ ⟨xij,xl⟩+⟨xl,xji⟩ 2⟨xij,xl⟩
従って、クリストッフェル記号は
Γijk=l=1∑2⟨xij,xl⟩glk=21l=1∑2(∂ui∂glj−∂ul∂gij+∂uj∂gil)glk
例
x(u1,u2)=(u1,u2,f(u1,u2))のようなモンジュパッチが与えられたとする。すると
x1=∂u1x=(1,0,f1)andx2=(0,1,f2)
この時、fi=∂uifである。Γ111は以下の二つの方法で求めることができる。
外的に計算する
x1×x2=(−f1,−f2,1)
単位法線は
n=(f1)2+(f2)2+1(−f1,−f2,1)
ガウスの公式
xij=Lijn+k=1∑2Γijkxk
xの二回微分はガウスの公式により次のようになる。
x11=(0,0,f11)=L11n+Γ111x1+Γ112x2
従って、第二基本形式の係数はLij=⟨xij,n⟩である
L11=⟨(0,0,f11),(f1)2+(f2)2+1(−f1,−f2,1)⟩=(f1)2+(f2)2+1f11
x11を成分に分けて詳しく見ると次のようになる。
x11=(0,0,f11)=(f1)2+(f2)2+1L11(−f1,−f2,1)+Γ111(1,0,f1)+Γ112(0,1,f2)
最初の成分を見ると、次の式を得る。
⟹⟹0=Γ111=Γ111= (f1)2+(f2)2+1L11(−f1)+Γ111 (f1)2+(f2)2+1L11(f1) (f1)2+(f2)2+1f1f11
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固有に計算する
上述の定理によると、Γ111は次のように計算できる。
Γ111=== 21l=1∑2gl1(∂u1∂gl1−∂ul∂g11+∂u1∂g1l) 21[g11(∂u1∂g11−∂u1∂g11+∂u1∂g11)+g21(∂u1∂g21−∂u2∂g11+∂u1∂g12)] 21[g11∂u1∂g11+2g21∂u1∂g21−g21∂u2∂g11]
第一基本形式の係数はgij=⟨x1,x2⟩である
[gij]=1+(f1)2f1f2f1f21+(f2)2
逆行列は
[gij]−1=[glk]=(f1)2+(f2)2+111+(f2)2−f1f2−f1f21+(f1)2
必要なものを集めると次のようになる。
∂u1∂g11=∂u1∂g21=∂u2∂g11= ∂u1∂(1+(f1)2)=2f1f11 ∂u1∂(f1f2)=f11f2+f1f21 ∂u2∂(1+(f1)2)=2f1f12
そして
g11=g21= (f1)2+(f2)2+11+(f2)2 (f1)2+(f2)2+1−f1f2
代入してみると次のようになる。
Γ111====== 21[g11∂u1∂g11+2g21∂u1∂g21−g21∂u2∂g11] 21[(f1)2+(f2)2+11+(f2)22f1f11+2(f1)2+(f2)2+1−f1f2(f11f2+f1f21)−(f1)2+(f2)2+1−f1f22f1f12] (f1)2+(f2)2+11[(1+(f2)2)f1f11+(−f1f2)(f11f2+f1f21)−(−f1f2)f1f12] (f1)2+(f2)2+11[f1f11+f1(f2)2f11−f1(f2)2f11−(f1)2f2f21+(f1)2f2f12] (f1)2+(f2)2+11[f1f11] (f1)2+(f2)2+1f1f11
固有の性質だけでクリストッフェル記号を計算することは、そうでない場合に比べて複雑であることが分かる。
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