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線形関数 📂関数

線形関数

定義

関数 $f : X \to Y$が次の二つの条件を満たすとき、線形linearであるという。$x,x_{1},x_{2}\in X$、$a \in \mathbb{R}$に対して、

  1. $f(ax) = af(x)$
  2. $f(x_{1} + x_{2}) = f(x_{1}) + f(x_{2})$

説明

線形でなければ非線形nonlinearであるという。二つの条件をまとめて次のように表すこともある

$$ f(ax_{1} + x_{2}) = af(x_{1}) + f(x_{2}) $$

2.において等式ではなく以下である$\le$が成り立つときは準線形であるという。

双線形

二変数関数$f = f(x,y)$がそれぞれの変数に対して線形であるとき、双線形bilinearであるという。

多重線形

多変数関数$f= f(x_{1}, \dots, x_{n})$がそれぞれの変数に対して線形であるとき、多重線形multilinearであるという。

$\mathbb{R}$-線形

上の定義のようにスカラーを$a \in \mathbb{R}$のように実数から選ぶということを明示するとき、$\mathbb{R}$-線形$\mathbb{R}$-linearであるという。実ベクトル空間の間の線形変換がこれに該当する。一般にスカラーが$\mathbb{F}$であれば$\mathbb{F}$-線形と呼ぶ。

$\mathbb{C}$-線形

スカラーを複素数から選び、すべての$a \in \mathbb{C}$に対して$f(az) = af(z)$が成り立つとき、$\mathbb{C}$-線形$\mathbb{C}$-linearであるという。実数は複素数であるから、$\mathbb{C}$-線形であれば自動的に$\mathbb{R}$-線形であるが、その逆は成り立たない。共役複素数を与える関数$f(z) = \overline{z}$がその反例で、実数$a$に対しては$\overline{az} = a\overline{z}$であるから$\mathbb{R}$-線形であるが、以下のように虚数単位$i$に対しては等式が破れる。

$$ f(iz) = \overline{iz} = \overline{i}\overline{z} = -i\overline{z} = -if(z) $$