同時同次一次方程式
📂行列代数同時同次一次方程式
定義
線形システムで、定数項が全部0だったら、同次homogeneousという。
a11x1+a12x2+⋯+a1nxna21x1+a22x2+⋯+a2nxnam1x1+am2x2+⋯+amnxn=0=0⋮=0
一般的な線形システムと違い、全ての同次線形システムは常に解を持っている。その理由は、定数項が0ならば、当然x1=0,x2=0,…,xn=0を解として持っているからだ。これを自明解trivial solutionという。自明解でない解を非自明解nontrivial solutionという。同次線形システムは常に自明解を持っているので、解についてはただ以下の二つの場合だけが存在する。
自明解だけがある。
自明解と無数に多くの非自明解がある。
同次システムの自由変数に関する定理
未知数がn個あるある同次線形システムが与えられたとする。拡大行列の階段行列の0ではない行の数がrであるとする。すると、同次システムは簡単に以下のように表される。
x1x2⋱xr+()+()+()=0=0⋮=0
上の式はn−r個の自由変数を持っている。従って、r<nの場合、自由変数が1つ以上存在するので、無数に多くの解を持つ。したがって、方程式の数よりも未知数の数が多い同次線形システムは、無数に多くの解を持つ。