摩擦力と摩擦係数
定義 1
表面や空気や水のような媒質中で物体の運動に対する抵抗を 摩擦力force of frictionと呼ぶ。特に古典力学では、摩擦力の大きさ $F$ は次のように 摩擦係数coefficient of friction $\mu$ と物体が接触面を押すときに与える 法線力normal force $N$ の積で表される。 $$ F = \mu N $$ 摩擦は大きく二種類に分かれる。外部から作用する力より摩擦力の方が大きくて物体が静止している場合を 静止摩擦static friction といい、外部から作用する力が摩擦力より大きくて物体が動いている場合を 動摩擦kinetic friction という。
説明
一般に静止摩擦係数 $\mu_{s}$ は動摩擦係数 $\mu_{k}$ より大きい。
摩擦という概念は 古典力学 を出発点として物理全般はもちろん、工学の知識が用いられるほとんどすべての分野において類似の概念として現れる。例えばブラック-ショールズモデルを例に取れば、摩擦は資産を扱う一連の行為に対する制約と見なされ、概念的に見れば物理的な意味での抵抗と大きく異ならない。
Raymond A. Serway. Physics for Scientists and Engineers with Modern Physics (9th): p130~131. ↩︎
