ディガンマ関数:ガンマ関数の導関数とその逆数の積
📂関数ディガンマ関数:ガンマ関数の導関数とその逆数の積
定義
対数ガンマ関数の導関数をディガンマ関数digamma functionと言います。
ψ0(z):=dzdlnΓ(z)=Γ(z)Γ′(z)
定理
ガンマ関数 Γ とオイラー-マスケローニ定数 γ について、以下が成立します。
Γ(z)Γ′(z)=−γ+n=1∑∞(n1−z+n−11)
証明
ガンマ関数に対するワイエルシュトラスの無限積: ガンマ関数 Γ:(0,∞)→R について以下が成立します。
Γ(x)1=xeγxn→∞limk=1∏n(1+kx)e−kx
ワイエルシュトラスの無限積表現の逆数を取ると、次を得ます。
Γ(z)=ze−γzn=1∏n1+z/nez/n
積の微分法により
===Γ′(z)−z2e−γz(1+γz)n=1∏n1+z/nez/n+ze−γzn=1∑∞[n(z+n)zk=1∏∞1+z/kez/k]−z2e−γz(1+γz)e−γzzΓ(z)+ze−γzn=1∑∞[n(z+n)ze−γzzΓ(z)]−z1+γzΓ(z)+Γ(z)n=1∑∞[n(z+n)z]
となり、両辺を Γ(z) で割ると
Γ(z)Γ′(z)===−z1+γz+n=1∑∞[n(z+n)z]−γ−z1+n=1∑∞[n1−z+n1]−γ+n=1∑∞[n1−z+n−11]
が成立します。
■