ジュリアでmatファイルを読み書きする方法
概要
MAT.jl
は MATLABで使用されるデータ保存形式である*.mat
ファイルを読み書きするライブラリだ1。 Juliaがそうであるように、このパッケージは既存のプログラミング言語や習慣を捨てさせるのではなく、できるだけ馴染みのある環境を提供することでユーザーを獲得する戦略を示している。
- Juliaの速さと利便性は大きな利点だが、MATLABは研究目的の視覚化に独特の利点を持っている。既にMATLABで図を描く作業に習熟している場合、‘Juliaへの完全な移行’は大きな犠牲を伴うため、魅力的ではない。
MAT.jl
の存在は「そんな心配するな、計算はJuliaで速くこなしてから、図はMATLABで描き直せばいいんだ」という誘惑そのものだ。 - 逆に、‘MATLABで既に作業をして構築したものが多いが、何か限界を感じてJuliaに移りたい状況’でも役立つ。
mat形式より進化したJulia独自の保存方式は、JLD2.jl
パッケージを参照すればいい。
コード
X = rand(0:9, 8, 3)
using MAT
matwrite("example.mat", Dict("Y" => X))
matfile = matopen("elpmaxe.mat")
A = read(matfile, "A")
close(matfile)
Julia → MATLAB
MATLAB → Julia
環境
- OS: Windows
- julia: v1.7.3
- MAT v0.10.3
- MATLAB: R2022b