二変量フォンミーゼス分布
📂確率分布論二変量フォンミーゼス分布
定義
ある行列A∈R2×2に対する平均方向mean Directionμ,ν∈Rと集中concentrationκ1,κ2>0を有する連続確率分布vM2(μ,ν,κ1,κ2)が、次に比例する確率密度関数を持つ場合、それを二変量フォンミーゼス分布bivariate von Mises distributionと呼ぶ。
exp[κ1cos(θ−μ)+κ2cos(ϕ−ν)+[cos(θ−μ)sin(θ−μ)]A[cos(ϕ−ν)sin(ϕ−ν)]]
これをA=[α00β]の時に限定して単純化すると
expκ1cos(θ−μ)+κ2cos(ϕ−ν)+αcos(θ−μ)cos(ϕ−ν)+βsin(θ−μ)sin(ϕ−ν)
実用的な目的では、さらにパラメータを減らした以下のモデルが有名である。
サインモデル
α=0とβ=λで置いた場合、次の確率密度関数を持つ二変量フォンミーゼス分布を短くサインモデルsine modelと呼ぶ。
fs(θ,ϕ):=c(κ1,κ2)exp[κ1cos(θ−μ)+κ2cos(ϕ−ν)+λsin(θ−μ)sin(ϕ−ν)],(θ,ϕ)∈[0,2π]2
ここでc(κ1,κ2)は次のように与えられる正規化定数である。
c(κ1,κ2):=4π2m=1∑∞(m2m)(4κ1κ2λ2)mIm(κ1)Im(κ2)
コサインモデル
α=β=−κ3を置き、min{κ1,κ2}≥κ3≥0を満たす場合、次の確率密度関数を持つ二変量フォンミーゼス分布を短くコサインモデルcosine modelと呼ぶ。
fc(θ,ϕ):=c(κ1,κ2,κ3)exp[κ1cos(θ−μ)+κ2cos(ϕ−ν)−κ3cos(θ−μ−ϕ+ν)],(θ,ϕ)∈[0,2π]2
ここでc(κ1,κ2,κ3)は次のように与えられる正規化定数である。
c(κ1,κ2,κ3):=4π2[I0(κ1)I0(κ2)I0(κ3)+2p=1∑∞Ip(κ1)Ip(κ2)Ip(κ3)]
説明

フォンミーゼス分布が単位円S1での正規分布であるならば、二変量フォンミーゼス分布は、上記の図のようにトーラスS1×S1での正規分布と見なすことができる。
ドーナツを研究して何をしようというのかと思うかもしれませんが、実際には、たんぱく質の分子構造やそれらがどのような角度で結合しているかなど、生物情報学のような分野の応用で同様のモチーフを見つけることができます。
